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地震が起こったら、ガスについては火が付いていれば止める必要がありますが、使用していない場合は、地震が収まってからガスの元栓を締めることで十分です。
最近のガス機器には地震の際に自動的に火が消える自動消火装置が付いていますし、ガスメーターにも大きな揺れの後にはガスを止める機能が付いています。
とはいえ地震の揺れで油などがこぼれて発火したりすることもあるので、揺れがおさまった後に、実際にコンロ廻りを見て、火が出ていないことを確認することが大切です。
その後で、安全が確認されるまでガスの元栓を締めておきましょう。
もしガスの臭いを感じたら、火を使わないことが大切です。
火花が発生すると爆発の危険があるので、電気のブレーカーも切っておきましょう。

またファンヒーターやストーブなどについても同様に、実際に目で見て火が消えていることを確認するようにしましょう。
電気については、地震が収まってからの行動で十分です。
住まい自体の被害がなければまず大丈夫ですが、住まいが壊れている場合は、漏電による火災を防ぐ為にブレーカーを切りましょう。
また他の場所に避難する際には、電気のブレーカーを切っておくことが大切です。

地震後に大切なことは、確実に安全が確保できるまで、必ずガスの元栓を閉めたりブレーカーを切ってガスや電気を止めておくことです。
ガスや電気については壊れている部分が分からない場合も多いので、一見安全に見える状態でも、ガス漏れによる爆発や電気のショートで火災が発生する可能性があるのです。
また、地震が起きたら一般的なエレベーターは停止します。
避難には階段を使う必要がありますから、高層マンションから避難する場合に持ち出す道具は、必要最小限にまとめておくべきでしょう。


あなたが住んでいる建物が1981年以前(建築確認の年が1981年以前なら、完成が以降の建物でも危険性は残ります)は、地震に対する強度の基準が現在より低かった為に、しっかり検査を受けた建物でも大地震による倒壊の恐れは若干あります。
近年、役所関係の建物や学校の建物に耐震補強を行っていることが多いのは、このためでもあるのです。
ですから中古でマンションや住宅を購入する場合には、確認申請を1981年以降に行った建物を選ぶことがお勧めです。

現在古いマンションや住宅に住んでいる場合には、すぐに安全に避難できる場合には避難し、上階ですぐに避難出来ない場合は玄関ドアを開放しておきましょう。
地震で揺れている途中に避難する場合は、近くに壊れやすいものが無いことが大前提となります。
ブロック塀やガラスの建物やタイル貼りの壁など、地震で壊れて 落ちたり倒れたりするものも多いのです。
そういう物が周囲にある場合は、下手に急いで避難するより建物の中に居た方が安全な場合もあります。

ですから普段から、大地震が発生した時に急いで避難するべきか、室内に留まるか考えておきましょう。
上階は地震でも比較的壊れにくく、古い建物でも生存空間は確保される可能性が高いので、地震が終わるまで室内に留まるほうが安全です。


住まいの中で地震時に危険なものとしては、窓ガラスや家具(上に置いている物も含む)等があります。
窓や家具のガラスが割れて飛散すると、飛んできたガラスや落ちているガラスで怪我をしたり、床に飛散して歩けなくなってしまいます。
ガラスの割れを防ぐ為には、飛散防止フィルムを貼ることが効果的です。
網入りガラス(ガラスの中にワイヤーが網状に入ったガラス)や防犯ガラスは割れても飛散しにくいので比較的安全で、強化ガラスは割れても怪我をする危険がほとんどないので特に対策は必要ありません。

家具の場合、2つのポイントがあります。
1つ目のポイントは、家具自体が倒れないように、家具の上部(出来れば下部も)を金具で止めることです。
天井で支えるつっぱり棒のタイプは、大きな地震には効果が薄いので注意しましょう。
ピアノや大型のテーブルは重いものの、大地震による揺れで50cmから1m以上ほども動いてしまいます。
そんな重い家具が動くと体が挟まれて怪我をする危険もありますから、動きを抑えるサポートを取り付けるか、地震が起こったらそれらが置いてある部屋から急いで避難しましょう。

2つ目のポイントは、家具の中に入っている物が飛び出してくることを防ぐことです。
ガラスのコップや皿が飛び出すと割れて飛び散り、怪我の原因となってしまいます。
そこで扉が勝手に開くのを防ぐ機能を持った家具を選んだり、扉を固定する金物を取り付けましょう。
特に飛び出すと危険な包丁や食器類やガラス類、重いもの等を収納している家具には特に注意が必要です。
このような対策が取れない場合、軽いものを上にガラス製品や重い物は下の方に収納すれば、落ちた際の危険や被害を減らすことが出来ます。

また住まいではあまりありませんが、体育館やホールなど大きな空間の天井も落下の危険性があります。
大きな面積の天井は揺れによる変形が大きいので、天井材が剥がれ落ちる可能性が高くなるのです。
このような建物では、地震を感じたら隣の狭い部屋(物が少ない部屋)や廊下に逃げ込む事も大切です。


次のページでは、地震に備えて準備して置くべき物と、地震が起きた後に行うべき行動を考えましょう。

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住まいづくり研究室                                      2016年6月12日更新
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