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工事見積書の中の 躯体工事 を見ていきましょう。

躯体工事は、木造では木の骨組みを作るコストとなり、鉄骨造では鉄骨の骨組みを作るコスト、鉄筋コンクリート造では地上部分の鉄筋コンクリートを作るコストを示すことが一般的です。
木造の場合には木工事と表記される場合も多く、また鉄骨造や鉄筋コンクリート造にも下地用木材などで木工事が入ってくる場合が多くなります。

木造では柱や梁など構造用の木材が一番割合が大きくなりますが、他にも造作用木材(窓や戸の枠材など)や下地用木材(間柱や胴縁)などが含まれます。
また仕上げ用の床材や壁材の中でも、工場製品ではなく製材所が加工する木材については、木工事に含まれることも多くなります。

木材は材料の体積に単価を掛け算して求めますが、材料の材種や等級(材料のランクです)で金額が大きく変わりますし、材料の大きさでも多少金額が変わります(小さい材料のほうが加工の手間や鋸くずで消えてしまう部分があるので高くなります)。
材種や材寸ごとに計算するので、かなり項目が多くなりますから、材料一式で表記されている場合もあります。

洋間が多い住宅の場合は、木材の金額は床面積にほとんど比例します。
しかし和室で柱を見せる部分が多かったり高級な木材を使用する場合には、木材の詳細な見積書を作ってもらって検討するべきです。
木材の質によって金額が大きく変わってしまうので、見積り金額をコントロールする為には詳細な見積りが欠かせないのです。
材料の運搬費も含まれますが、一般的に工事に必要な材料を必要な時期に搬入する必要があるので、一気に搬入して運搬費を安くすることは難しいものです。

大工工事の作業手間も躯体工事(木工事)に含まれ、建物の床面積に平米あたりの人工数と日当を掛け算して求めます。
和風住宅では木材の加工に手間が余計にかかるので、洋風の住宅より大工工事の金額が高くなります。
プレカットを行う場合はプレカット代が掛かりますが、大工工事が少なくなるので結果的には安価になる場合が多いようです。
しかし高度な技術が必要な加工や各部分の材料に適した加工は困難なので、住宅の造りやこだわりによってはプレカットと大工加工を使い分ける必要があります。

最近では、柱や梁に集成材を使う場合もあります。
強度や寸法が安定しているので現場では使い易い材料ですが、柱を見せる場合には集成材に突き板を貼った材料となります。
物をぶつけたり経年劣化で表面材が剥がれたりする事もあるので、柱を見せる部屋では無垢材を使いたいものです。

他に木材に使用する金物(釘や補強金物など)も、この躯体工事(木工事)の見積もりに含まれます。


鉄骨造では、鋼材と加工手間、および建て方と運搬費が主な項目です。
鉄筋コンクリート造(RC造)では、鉄筋材と加工手間、型枠材と加工手間、コンクリート材料と打設手間に運搬費が主な項目です。
どちらも特殊な材料や形を使わない限り、金額はほとんど数量で決まります。
内部の間仕切壁の下地や枠などに木材を使用することが多いので、木工事の項目も入ってくることがありますが、この内部の木材については内装工事に含まれる場合もあります。

躯体工事におけるチェックポイントは、鉄骨や鉄筋コンクリートでは特殊な材料や形にかかる金額を検討して、本当に必要な形や材料かどうかを判断しましょう。
木造の場合は、木が見える部分の金額の確認が大切です。
特に節が見える木材と節が無い木材では、同じ量でも一桁金額が違うこともあります。
コストを下げたい場合、節が嫌いな場合は木を見せる場所を少なくしたり、より安い木材を使用することがポイントとなります。
節を気にしない場合は他の材料より安くなる場合もあるので、コストを確認しながら有効に活用しましょう。

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住まいづくり研究室                            2012年10月18日更新
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