ペットの為の住まいづくりでは、ペットのトイレの作り方も大切です。
住まいの中でペットを飼う場合、トイレの設置が欠かせません。
このトイレからは臭いが発生するので、この臭いが部屋の中にこもらない工夫が必要となるのです。
まず、ペットのトイレの位置を決める必要があります。
大抵の場合は後付けのトイレを置くことになりますが、その設置場所を考えておくことは非常に大切です。
設置する場所を決めておかないと、臭いに対する対策が立てられません。
トイレの位置が決まったら、その近くに換気扇を設置します。
ペット用トイレの近くに換気扇を設置することで、トイレからの悪臭の拡散を防ぐのです。
最近の住宅には24時間換気という常に稼動させておく換気扇が必要なので、これを利用すれば設置コストが掛かりません。
大切なのは、換気扇による排気以上に新鮮な空気を取り入れる給気口の設置場所です。
換気扇に近すぎても遠すぎても、換気の効果が薄くなります。
設置場所の基本は、給気口と排気用換気扇を直線でつなぎ、その線状の排気用換気扇の近くにトイレがあることです。
ペットのトイレの近くにキッチンがあると、キッチンについている大きな換気扇にトイレの悪臭が引っ張られて、トイレの臭いが部屋中に広がってしまうこともあります。
ペットのいるリビングとつながっているキッチンがある場合には、キッチンの換気扇の為に給気口を十分な量を設置して、ペットのトイレの臭いを他の部分に引っ張らない配慮が必要です。
ペットのトイレを室内に設置する場合には、臭いを速やかに、かつ効率的に、外部に排出する為の工夫や配慮が大切です。
特にペットの臭いを排除するための換気扇以外に、同じ部屋に他の換気扇がある場合には、その換気扇によって臭いが広がらない換気計画とすることが、ペットのトイレを考える際の重要なポイントとなるのです。