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“滝〟のサンルームがある家

渡辺篤史の建もの探訪のデザインやアイデアを活用

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渡辺篤史の建もの探訪 千葉県習志野市・川谷邸−“滝〟のサンルームがある家 で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 千葉県習志野市・川谷邸−“滝〟のサンルームがある家は、子供が独立して2人の生活に戻った夫婦の住まいです。
外観はレンガ壁の庭と玄関ドアやベランダの緑の手摺、さらに丸窓が印象的な、洋風デザインが基本です。
駐車場のコンクリート床には丸と四角の穴が開き、緑が映えます。

玄関上部にはステンドグラスの明かり窓も付き、洋風なデザインを強めています。
リビングダイニングキッチンに入ると、大きな窓が印象的です。
さらにトップライト付きで、非常に明るい空間となっているのです。

その天窓には水が流れる仕掛けがあり、揺らぎのある光が降り注ぎます。
さらに天窓下の窓にも水が流れ、滝のような表情が楽しめるのです。
木の梁を上手く見せているところにも、センスの良さを感じます。
雨水を貯めた水を使っているので、使うのはポンプの電気代だけとなります。
コストは掛かりますが、非常に面白いアイデアといえるでしょう。

リビング脇には緑色のカウンターがあり、ミシンが並んでいます。
奥さんの趣味のニットソーイングで使っているミシンが並んでいるのです。
上部には吊り戸棚も備わり、リビングとは扉で仕切れます。
さらに天井に備わる可動式の物干しに、出来た作品が飾れます。

リビングにはホームシアター用のプロジェクターと電動スクリーンが備わります。
90インチの大画面で、映像を楽しめるつくりです。
暗さの確保と音響面にもう少し配慮があれば、より本格的なホームシアターとなります。

基本的にリビング廻りは洋風の部屋のはずですが、建具が白木である点はちょっとした違和感も感じます。
建具を暗くすると、部屋の印象が暗くなることを避けたのでしょうか?

キッチンはL字型で、シンクがダイニング側にくるつくりです。
シンクの洗い物をしながら、天窓の滝を眺めることが出来ます。

洗面所は洗面・脱衣だけのスペースで、緑色の輻射熱暖房が備わります。
洗濯機置き場は現状では2階ですが、将来1階にも設置できる水栓や排水が備わります。
浴室はシステムバス、2枚引き戸を介してつながるバリアフリーを意識した手摺の付いた浴室で、暖房乾燥機も付いています。

1階のトイレは、洗面所を介して入ります。
キッチンから入る動線なので、洗面所を介したほうが快適でしょう。

1階の階段脇には、書斎兼オーディオルームの趣味室があります。
自作の真空管アンプやスピーカーが並びます。
合唱をやっていた旦那さんの部屋で、CDもたくさん並んでいます。

2階に上がる階段にもステンドグラスの窓があり、飾り棚もアクセントとなっています。
飾り棚の花瓶が和風なところは、2階のタタミの部屋を暗示しているようです。

2階に上がると、リビング上部のトップライトと窓に囲まれたサンルーム、流れる滝の空間が広がります。
近くで見ると、滝の流れる様子がかなりダイナミックです。
冬にはサンルームで暖めた空気を1階に送る、暖房機能も備わります。
夏の床下からの冷気を送る点については、サンルームの暑さに対しては微妙なところでしょう。

サンルーム脇にはタタミの間があり、サンルームと3枚引き戸を開けることで一体的に使えます。
寝室は腰板を張って、木を強調した空間です。
寝室からサンルームやタタミの間を見通せる、開放的な2階空間です。

寝室には、ロフト付きの大きなウォークインクローゼットが備わります。
サンルームからも使える扉付きで、2階部分は全体的に自由な動線が確保されているのです。
2階にも広い洗面所があり、洗濯機置き場もあります。
2階のトイレにも、洗面所から入ります。


千葉県習志野市・川谷邸−“滝〟のサンルームがある家は、木造2階建て、1階が66㎡、2階が56㎡の住まいです。
建築費は3000万円で坪単価77万円、設備関係にこだわりがある住まいなので、少しコストが高めになっているようです。

滝のサンルームのインパクトが、この住まいの一番のポイントといえるでしょう。
洋風デザインが基本の住まいですが、デザイン面では和風も微妙に入って、まとまりの点では今ひとつかもしれません。
しかし住まい手の使い勝手や趣味へのこだわりに対して、上手く答えた住まいづくりには好感が持てます。
広さも十分あり、1階だけでも生活できる計画など、将来の生活の変化に対しても、十分対応可能な住まいなので安心して生活が出来そうです。

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