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21m縁側デッキのある平屋

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渡辺篤史の建もの探訪 神奈川県泰野市・高橋邸-21m縁側デッキのある平屋 で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 神奈川県泰野市・高橋邸-21m縁側デッキのある平屋 は、夫婦と子供二人で4人家族の住まいです。
外観は、黒っぽい壁に薄いシルバーの屋根が印象的です。
斜面のある南側のデッキは鉄筋コンクリートで持ち出して、建物全体を浮かせたような形でまとめています。

入口は2箇所、南側の斜面からは階段で上り、北東側は道路から、建物を囲む長いデッキに入ります。
そのデッキからは、周囲の景色が眺められ、西側には竹林と桜も見えます。
デッキの手摺はシンプルな作りで、目に付きにくいデザインとしています。
南側の斜面は3段の土留めをして、その段を家庭菜園として活用です。

玄関は天井まで高さのある木製ドアで、両サイドにガラス窓が付きます。
平屋のシンプルな屋根を生かして、庇の天井高さにそろえたデザインです。

玄関の正面には格子があり、広い玄関には椅子を置いて靴を履く動作をサポート。
床の石貼りとフローリングの段差もほとんど無く、バリアフリー的につながります。

玄関正面の竪格子は大きな戸で、開放的で広いLDKにつながります。
南側は天井まで全面窓、庇が長いので適度な光が入ります。
窓は全て開放可能で、開けると長い縁側と一体的な空間となります。

アンティークな家具は香港で入手、F.L.ライトのフロア照明もあります。
キャンドルスタンドが置いてある家具で、ダイニングとリビングスペースを柔らかく仕切っています。

ダイニングテーブルも大きな楕円形のアンティーク調、昔の扉をリサイクルして作ったものです。
その背面には、コンロやオーブン機能を備える本格的な暖炉が備わります。
暖炉の周囲は白く塗られたレンガのようで、キッチンカウンターの腰壁も同じ材料で仕上げています。

アイランドキッチンのカウンターは広いステンレス製で、食事のカウンターと流しで同じ面を使うタイプです。
子供が勉強もする、多目的に使える広いスペースです。
キッチンの背面はキッチン高さの収納に加えて、長い飾り棚があります。
壁と天井は珪藻土仕上げ、床はピンカドと呼ばれる耐久性の高い材料を使っています。
最近はチークのように硬く耐久性がある床材で、耳慣れない広葉樹の床板材が使われることも多くなっています。

キッチンの隣は扉で仕切られるパントリーで、冷蔵庫もここに入ります。
作業スペースとしても使うスペースで、冷蔵庫や炊飯器が入ることでキッチン廻りの見た目をすっきりさせる効果があります。

キッチン奥の廊下の先にはガラス戸があり、その先に竹林が見えます。
廊下の左手が寝室、竹林に面した大きな窓があり、デッキを介して竹林が一杯に広がります。
竹林と庇で目隠しされているので、ロールブラインドは不要なくらいに守られた空間です。

その寝室には開放できるトップライトもあり、風道を確保しています。
ただトップライトの暑さと眩しさは、就寝時間によっては気になるかもしれません。

廊下の右側が水廻り、広い鏡とトップライトが印象的な洗面所です。
収納の壁はガラスタイル、透明感のあるデザインパターンが目立ちます。

浴室は高野槙の浴槽と1面だけ桧の壁を組み合わせ、他は木の色のタイルで仕上げています。
浴槽はデッキの突き当たり部分となり、窓から竹林が見えます。

ダイニングの奥は多目的室、壁と同様の白い扉で仕切られます。
机やピアノがあり、家族みんなで使うスペースです。

その奥、リビングの隣の部分が子供部屋です。
ここにもトップライトがあり、兄弟二人が仕切り無しで使う部屋となります。
将来的には仕切って使えるように、窓や照明を配置しています。

リビングと子供部屋の間に地窓(地扉)を作り通風を確保、エアコンを使わずに涼しさが得られる工夫もあります。
リビングと子供部屋の間には、ロールブラインドで目隠しする収納スペースがあります。
その子供部屋は、玄関に出る扉もあります。

玄関の隣は和室、茶室を思わせる曲面で縁取られた入口や、正面の花刺し、曲面の天井などが印象的です。
トップライトと地窓から光が入る、独特のスペースを作り出しています。
琉球タタミに加えて、押入れ下の地窓の前はチョウナメ仕上げの床板と、こだわりの空間です。
押入れ上に間接照明、さらに半畳ながら掘りゴタツも備わる、使い勝手にもこだわった和室となります。


神奈川県泰野市・高橋邸-21m縁側デッキのある平屋は、在来木造、敷地面積489㎡で建築面積180㎡、延べ床面積152㎡です。
敷地はかなり広く、斜面があるものの十分な広さです。
床面積もかなり広めで、家族4人の住まいとしては十分な広さを確保しています。
建築費は不明ですが、木造ながら立派な作りや仕上げなので、かなり高いはずです。
仕上げや大きな窓、水廻りや和室などこだわりが強い、高級住宅といえそうです。

今回の住まい 神奈川県泰野市・高橋邸-21m縁側デッキのある平屋 は、広い敷地と南面の眺望を最大限に活用した住まいでした。
南側に長いデッキを配置、リビングと一体的に使うことで、景色と使い勝手の幅を取り入れていました。
閉じた北側の部屋は、明るさと通風を確保する為にトップライトを多用、夏の暑さは気になりますが、通風できるタイプなので問題ないでしょう。

仕上げに対するこだわりも印象的で、全面開口のLDKや手作りの味や伝統デザインをモダンに取り入れた和室、槙の浴室や洗面所のタイルや調理もできる暖炉など、テーマを持ったこだわりが豊富に盛り込まれていました。
ここまでこだわるとコストが気になるところですが、通風など作り方としては参考に出来るアイデアが豊富でした。
広く高級な住まいとしてだけでなく、通風を活用するアイデアなども、参考にできる住まいだったといえそうです。

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