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弓道場のある古材の家

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渡辺篤史の建もの探訪 千葉県四街道市・森岡邸−弓道場のある古材の家 で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 弓道場のある古材の家 は、四十代のご夫婦2人の住まいです。
建物の外観は純和風、平屋部分が多い屋根を強調したデザインが和風の雰囲気を高めています。
敷地が300坪以上あり、木塀や木の門扉と大きなケヤキのシンボルツリーが二つならぶ、堂々とした余裕のある佇まいです。

格子タイプで両引きの玄関戸の上には、照明が入った欄間が付きます。
中に入ると、式台と踏み石がある純和風の広い玄関空間が広がります。
天井は一部吹き抜けで、しっかりした木組みが見えます。

左手の格子戸の奥にある玄関収納も広く、ウォークインタイプです。
玄関を上がった床はタタミ1枚、正面の障子を開くと、かなり広い弓道場につながります。
夫婦共通の趣味の道場で、広い庭の先にしっかり作られた的場もあります。
28畳の広いスペースは、壁が柱や梁を見せた真壁の漆喰、天井は吹き抜けで弓道場として必要な高さを確保しています。

弓道場の隣は、4畳半の床の間付きの和室です。
こちらも純和風の仕上げで、心を落ち着ける空間や客間として使われます。
出入する戸の真ん中部分は格子に障子を貼って、明り取りとしています。

弓道場には家具階段があり、玄関上に上がることが出来ます。
ロフトの酒蔵で、屏風や書棚があるくつろぎの空間です。
正面のスダレを介して、弓道場につながります。

弓道場の左側(玄関から見て)が生活スペース、吹き抜け空間の古材の立派な柱梁にガイシがアクセントとなっています。
床は板張りで掘りゴタツ付き、天板は厚い無垢材です。

階段と収納で軽く仕切られた先には、板の間に囲炉裏の空間もあります。
炉縁はケヤキの厚い板、知人からもらった格子の火棚が釣り下げられています。
障子窓の先には、ご夫婦が作った広い月見台が広がります。
道場側にはコンパクトなご主人の書斎スペース、反対側には床が畳の着物の着付け兼収納スペースがあります。

掘りゴタツがあるスペースの隣が、土間のキッチンスペースです。
業務用の厨房機器が並ぶ、実用重視の本格厨房となります。
天井には格子の火棚?が吊られ、掘りゴタツのスペースとは広いカウンターでつながります。

その奥は水廻り、陶器を使った洗面器が備わる洗面所の隣は、露天風呂になる浴室です。
浴室は腰壁まで十和田石を貼り、壁が桧、天井は杉で仕上げています。
天井と壁で仕上げを変えているところが不思議ですが、個性的な開放感一杯の浴室となります。
大きく開く掃き出し窓の先は木の塀で囲まれた和の庭、塀の上部には庭の緑が見え、ゆっくり露天状態でお風呂が楽しめます。

囲炉裏の部屋に戻って階段を上がると、家事のできる机や収納棚が並ぶ多目的な空間です。
味のある古材の柱や梁に囲まれるような空間で、小屋裏を見せているので天井高さもあります。

隣が納戸で、その奥が寝室です。
こちらも和風の空間で、ロフト付きです。


弓道場のある古材の家 は、木造、敷地面積1259㎡で建築面積161㎡、延べ床面積184㎡です。
1階は161㎡で2階は23㎡、広い弓道場と車庫があるとはいえ、夫婦2人の住まいとしては十分以上の広さがあります。
建築費は不明ですが、広い割には古材やご主人手作りの部分も多く、費用が予想しにくい物件です。
ただ木を加工する手間や塗り壁の手間など、人の手がたくさん必要な作りなので、安くは出来ない住まいともいえそうです。

今回の住まい 千葉県四街道市・森岡邸−弓道場のある古材の家 は、弓道場と広い敷地が印象的でした。
純和風の住まいで大部分が平屋、個室を2階に配置した、形としても和風を強調したプランとなります。
格子や木板の使い方など、和風のお手本のような安心感が感じられました。

ロフトの酒蔵や囲炉裏、露天風呂風の浴室など、広い敷地と和風を生かしたアイデアがポイントですが、一般的な住まいには採用しにくい部分でもあります。
特に囲炉裏は薪の確保や煙の問題などがあって、よほどのこだわりがある家族以外には採用しにくいのです。
そこで数少ない本格的な純和風が好きな家族の住まいづくりの為に、今回の物件は参考に出来る住まいだったといえそうです。

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