住まいづくり研究室、タイトル画像

外断熱工法

住まいのトレンドを考える

住まいづくり研究室


住まいのトレンドを考える


スマートハウス

家庭用蓄電池

エネファーム他

長期優良住宅

オール電化住宅

フランチャイズ制ハウスメーカー

200年住宅(30年以上保障の住宅)

デザイナー住宅

蔵のある住宅(天井の低い収納)

エコロジー住宅

環境共生住宅

大黒柱のある家

健康住宅

珪藻土仕上

外断熱工法

高気密・高断熱住宅



住宅新築のはじめに


住宅リフォームはじめに


家づくりの設計と現場


快適さと使いこなし


建物探訪のデザインや
アイデアを活用

テーマ別
住まいづくりのポイント


 

住まいづくり研究室では
一級建築士の管理人が
はじめての住宅取得する際
から上手に使いこなすまで
住宅つくりに役立つ情報を
豊富にわかりやすく紹介

建築家や工務店や
ハウスメーカー選びから
建材設備を選ぶポイント
メンテやインテリアまで
住まいの情報が満載です。

 

 

外断熱工法の住宅は、住まいの外側を切れ目無く断熱材で包むことで、断熱性能を高めています。
断熱性能が高くなるので、最近の省エネルギーの要求を満たす住まいの工法として脚光を浴びています。
特に外部で熱を遮断すると建材自体の温度変化を抑えられるので、内断熱工法より輻射熱が低くなるという利点もあるのです。
また外断熱工法は内断熱工法と併用することが一般的なので、外断熱で抑えられなかった熱を内断熱部分で抑えることも出来るのです。

外断熱工法は内断熱工法より外部の仕上を支える下地が必要になるので、工事費が高くなる傾向があります。
しかし外側で断熱を行なうと仕上部分以外には熱が蓄えられないので、室内の温度を一定に保ちやすく、輻射熱(空気を介せずに伝わる熱)も防ぐことが出来るという長所があるのです。
内断熱を行なわずに外断熱だけだと断熱性能に問題が生じる場合も多いので、内断熱工法との併用が前提となる点には注意が必要かもしれません。

外断熱工法は基本的には優れた工法なのですが、作り方次第では欠点になってしまう場合もあるので注意が必要です。
まず断熱材の厚み分を支える下地が必要なので、しっかりした下地づくりが重要となります。
下地が弱いと仕上部分が不安定になり、隙間からの水漏れやひび割れの原因となってしまいます。

外断熱部分と内断熱部分の隙間の、空気の動きにも注意が必要です。
暑く湿度が高い地域では結露防止の為に、隙間にしっかり空気が流れることが大切です。
しかし隙間に空気が流れすぎると寒冷地では断熱性能が不足しがちになるので、適度に空気の動きを制限することも必要になるのです。

外断熱部分のつながりについても、注意が必要でしょう。
屋根と外壁の断熱部分に隙間が出来るとせっかくの断熱性能が劣化しますから、出来るだけ隙間を無くすことが大切です。
また同様に、外断熱と内断熱の隙間(通気層)のつながりにも注意する必要があります。

内断熱部分の結露対策も重要です。
外断熱を支える下地が腐らない為に乾燥状態に保つだけでなく、内断熱部分の通気確保も重要なのです。
内断熱部分は躯体の中にある場合が多いので、ここに結露水が溜まると躯体部分が傷んでしまうことになります。
そうなると住宅の強度自体に問題が生じてしまい、断熱性能の利点などは吹き飛んでしまうのです。


外断熱工法は、基本的には優れた工法と言えます。
しかし外断熱工法は、内断熱工法と併用する必要があるという点をチェックする必要があります。
また適切な外断熱工事を行なうことは意外に難しいものです。
断熱材のつながりと隙間の通気層のつながりに注意が必要な上に、内断熱部分の結露対策が欠かせません。
適切な工事を行なって初めて、外断熱工法の利点が発揮されるのです。

高気密・高断熱住宅 外断熱工法 珪藻土仕上

ページトップ

住まいづくり研究室
住まいづくり研究室 アイコン    「住まいづくり研究室」へのリンクは自由です、連絡も必要ありません。

copyright 2007-2016 kazu All Rights Reserved