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物件144 扉に悩まされる家

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劇的!ビフォーアフター 物件144 扉に悩まされる家 に採用されているアイデアをチェックしましょう。

 

この家の構造は危ないですね、梁から基礎までかなり恐ろしい状況です。
基礎を作り直したり、炭素繊維で補強するのは良心的ですが、炭素繊維による補強は布基礎のような平たい場所での効果はちょっと微妙かもしれません。
梁の補強はしっかり行われたようで、安心ですね。

タイル仕上の床暖房は、暖房効果を考えると良いアイデアといえます。
しかし場所がいけません。
キッチンのように長い時間 立ち仕事をするところの床が固すぎると、疲れやすくなってしまうのです。
底が厚いスリッパが必要になりそうで、そうなると床暖房の暖かさを感じにくくなってしまいます。

玄関と同じレベルですぐ近くにあるキッチンは、買い物から帰ったとき時だけはいいのですが、冷蔵庫を使ったり、食事を運ぶ際にも段差があることになるので、使いにくいはずです。
1日1回くらいの頻度の買い物よりも、よく使う冷蔵庫や食事を運ぶことの便利さを優先するべきです。
ちょっとキッチン廻りに関しては、アイデア優先が目立ちすぎます。

床下収納にも使える掘りコタツ式のテーブルは、アイデアかもしれません。
住まい手の生活に応じた使い方が出来るので、生活の巾が広がりそうです。
ただ、いったん収納に使ってしまうと、堀コタツとして使用することはなくなりそうなところが弱点かもしれません。

再生紙製の蛇腹を活用したクローゼットはいいアイデアです。
軽量なので簡単に移動できるのは便利でしょう。
このアイデアは面白いのですが、移動扉などとの組み合わせがシビアな作りで、ちょっと型にはめ過ぎているきらいがあります。
もう少し気楽に使えた方が、この収納の軽さを有効に活用できそうな気がします。

玄関脇のベビーカー置き場は、ちょっと微妙でしょう。
一時的に置くには大げさともいえますし、常に置いておくと、ちょっと風が強い日に雨が降ると、確実に濡れます。

引き戸を多用するのは、面積が小さい住宅では非常に効果的です。
引き込み部分が必要になりますが、扉を開けても邪魔にならないので、狭さを感じにくいのです。

天板をひっくり返してアイロン台になる机は、面白いですね。
狭いスペースを有効に活用できます。


ミストサウナ付システムバスや電動ブラインド付トップライト採用に加えて、ダーク色に塗った梁にスポット照明を設置と、今回の設計者はデザイナー的な印象です。
建築家によるリフォームというより、インテリアデザイナーによるリフォームという印象が強いリフォームとなりました。
アイデア自体には非常に面白い部分があるので、上手く住まいに取り込めれば、快適さがワンランクアップしそうです。

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