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劇的!ビフォーアフター 物件148 四方を囲まれた家 に採用されているアイデアをチェックしましょう。

 

かなり変形の建物の上、またまた柱の足元が腐っています。
過去のリフォームで、土台を撤去したままにしたという恐ろしい状態です。
風通しが悪いことが腐れの原因ともなっているので、対角線上の2箇所を減築する方法を採用です。
傷んだ部分を屋根から撤去します。
採光にも有利となるので、面積に余裕がある限りは正解でしょう。

しかし減築部分にできる外壁の基礎がブロックです。
荷重が少ない場所とはいえ、壁が2階まで上がる部分なので、ちょっと信じられない作りといえます。
梁の補強については鉄骨なども採用して、しっかりおこなわれているようです。

外壁や玄関引き戸に米松を採用です。
濃い目の塗装を行ってあるので、変色は気になりにくいかもしれませんが、定期的なメンテナンスが必要な材料です。
手が届きやすい玄関の部分だけなので、日曜大工でも塗りなおせます。

玄関脇のセカンドドア(勝手口)は、土間の床に鉄板製の丈夫な壁面収納を設置する、ハードな使い方を想定した面白いアイデア収納スペースです。
趣味の野球道具の収納としても、外部の水栓も含めて、使いやすい便利な勝手口といえるでしょう。

洗面所や浴室が明るくなりました。
減築が利いて、洗濯物が余裕で干せる多目的なテラススペースも生まれています。
このテラスは寝室ともつながり、快適さと通風を確保しているのです。

減築で階段も明るくなったのは良いのですが、せっかく階段を作り変えるなら廻り階段は無くして欲しいところです。
特にリビング・ダイニングキッチンが2階なので、頻繁に使用する階段が廻り階段だと、転んだときの被害が大きくなってしまいます。

減築した部分がバルコニーとなって、リビングと一体的に使える明るいスペースとなりました。
バルコニーの窓が全開できて、同じ高さとなっているので、リビングがより広く使えます。
壁が斜めになっていても、広い空間ではさほど気にならないものです。
斜めの壁にあわせた収納は、変形した建物では必須といえますね。

ただバルコニーには目隠しの格子があったほうが、視線を遮ることが出来たかもしれません。
現状では、隣の家の窓が気になりそうです。
キッチン脇の小さなバルコニーは何かと便利でしょう。

分割できる子供部屋は、スペースがある際の定番です。
ただ、はめ込み式の間仕切壁は、あらかじめ備え付けるよりも、必要になってから付けても良さそうです。
現状では邪魔なだけでしょう。


今回は極めて珍しい減築を採用です。
周囲の条件を考えると、ベストな回答で、非常に効果を挙げていましたね。
良くするためには、不要なものを削る勇気が必要なことがよく分かるリフォームといえます。
しかしブロック基礎だけはいただけません。
平屋ならまだしも、2階まで壁が上がる部分の基礎をブロックで作ってしまうと、非常に不安が残ります。

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