劇的!ビフォーアフター 物件150 不釣り合いな庭 に採用されているアイデアをチェックしましょう。
番組再開後、初の庭作りです。
住まいには庭作りが欠かせないだけに、どんなアイデアが使われるのか楽しみです。
やはり廃材利用で、今回は前回(149回)に行われたリフォームの直後なので、廃材の種類が豊富です。
予算は150万円、住宅の庭づくりとしては標準的な金額ですが、庭が結構広めなので廃材の再利用が欠かせません。
必要な植物と不要な植物の選択が第一となります。
散発的に植えられた樹木がなくなり、かなりスッキリしました。
いったん植えた樹木を減らすことの難しさが、これを見るとよく分かりますね。
土留めにもなっている竹やぶは切ることが出来ないので、廃材利用のフェンスで区切りました。
その前に防草シートを敷きこんで、住まいのリフォームの際に残った土を敷きこみます。
竹やぶの根を制限しつつ、庭のスペースを確保する狙いですね。
考え方は面白いのですがフェンスの傷みが早そうなので、10年以内にメンテナンスが必要となりそうです。
また強い竹の根は防草シートでは防げないので、竹やぶが広がらないようなメンテナンスが必要でしょう。
フェンスに差した竹ざお利用のプランターは、背後にあるツルに飲み込まれてしまいそうです。
庭の真ん中に土を盛って、廃木材を埋め込んで椅子とした丘を作りました。
表面に芝を張って、穏やかな見晴台 兼 観客席としました。
住宅居間のバレエの練習スペースに合わせた観客席です。
ただ木材を土に埋めてしまうと非常に腐れやすくなりますから、耐久性には疑問があります。
全体としては良いアイデアといえるのですが、椅子を考えずに、座れる段の着いた芝生の丘とした方がスッキリしたかもしれません。
今度はシンクやU字溝、照明器具のプラスチックを活用した日本庭園が出来ました。
これは面白いアイデアですし、なかなかのデザインでまとまっています。
現状ではちょっと使っている材料が分かってしまいますが、馴染んでくるとさらに良くなりそうです。
不要な木を再利用した門の階段は面白いアイデアですが、耐久性には問題ありでしょう。
モルタルが落ちそうだったブロック塀を補修して、上に芝生を植えるアイデアは結構大きなポイントといえます。
入ってすぐ見えるので、庭や背景と共に良い風景となります。
配管利用の鉄棒は面白い作りです。
ただ木に近いので、危険な感じもするところがちょっと残念。
木の周りの円形のベンチは定番ともいえますが、ちょっと微妙な配置です。
邪魔にならない配置ゆえに、今ひとつ活用しにくい配置となってしまった印象なのです。
柿を取るには便利かもしれませんが、柿が落ちて汚れそうです。
煙突利用のプランターは、遊び心が大きなポイントといえますが、表面に塗った材料が剥げやすい点には注意が必要です。
土管利用の手洗い場は面白いのですが、普通の形でも大きな違いはなさそうです。
居間の前のタタキは和風の味で良い感じです。
瓦と玉砂利による雨受けと合わせて、風情がある作りにまとまっています。
フェンスに置いた廃材の瓦は、純粋な目隠しで、補強にはなりませんね。
逆にフェンスの負担になるので、弱いフェンスの場合は厳禁の方法でしょう、解説が悪いのかな?
浴槽を再利用したコンポストは、アイデアですが作るのは大変でしょう。
このリフォームならでは のデザインといえます。
栄養豊富な排水まで利用できるところも、大きなポイントです。
ゴミを捨てる手間が少なく出来る上に肥料も出来るので、この住まいと奥さんの趣味のプランターには特に効果的といえますね。
今回のリフォームは、いつも以上に面白いアイデアの宝庫でした。
日曜大工で庭作りする際にも、かなり使えるアイデアが多かったといえるでしょう。
ただ庭作りのリフォームとしては、耐久性に疑問があるアイデアが多いのです。
すぐに手直しできる部分ならいいのですが、門廻りや盛り土部分などについては、手直しが大変です。
耐久性が必要な部分と、デザインや再利用のアイデアを重視するべき部分に対する、見極めが必要なのではないでしょうか。