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物件172 土ぼこりが舞う家

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劇的!ビフォーアフター 物件172 土ぼこりが舞う家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。

 

今回は、長年倉庫として使っていた古い町家を、快適な生活が出来る住まいにするリフォームです。
陶芸教室部分は新しくリフォームしていたものの、かなり応急的なリフォームだったようで、こちらも検討が必要となります。
陶芸教室と生活空間を使いやすく区切る方法が、一番のリフォームポイントとなりそうです。


今回の匠は父親が陶芸家という、陶芸教室のリフォームには最適な人選となりました。
解体が済むと、構造部分が増改築を繰り返したらしく、高さがばらばらな作りの上に基礎も貧弱です。
基礎を補強していますが、立ち上がり部分はブロックのままで、疑問が残ります。
屋根が健在だったのは、コストの面で非常に有利となります。

2階の床梁の高さを揃え、いい材料は再利用します。
断熱は発泡ウレタン、断熱性能と気密性を重視した工法を採用です。

壁の下地もトタンからモルタルへ変更、窓や玄関も大きく変更します。
1階の中央部分に住居用玄関を設置、陶芸教室と住宅スペースを仕切ります。
2つの用途を分ける際の、定番の方法ですね。

陶芸教室にも2階を設置、専用階段でギャラリーとして活用できます。
1階2階共に生活スペースと陶芸スペースを縦に配置して、使い勝手に巾を加えているようです。

外壁は白い塗装仕上と木板を組み合わせ、町家風のイメージを強調です。
陶芸教室には暖房パネルを組み込んだテーブルを設置、快適な教室空間を確保します。
その電源は、鉄骨梁の空いた空間にマグネット付きで可動できるコンセントを隠すというアイデアです。
陶芸教室の掃除や使い勝手を考えた、上手いコンセントといえます。

2階の住まいの壁の下地には赤松と炭の溶液を塗って、消臭調湿抗菌効果を得るアイデアです。
量が少ない上に下地として塗っているので、効果のほどは微妙かもしれません。

部屋には穴を開けた付け鴨居を廻し、家具の転倒防止やピクチャーレール、間仕切壁の設置としての利用など、多目的な用途に活用します。
ちょっとしたことですが、非常に効果の高いアイデアといえます。
ただ家具を購入する場合には、高さに注意(ぶつからない高さ)が必要かもしれません。


玄関前の敷石は、束石の再利用です。
足回りも墨色で仕上げ、落ち着いた雰囲気となりました。

1階の住居スペースは明るいリビングダイニングキッチンとなり、食品庫を介して両親の住まいに通じる勝手口につながります。
吹き抜け兼階段スペースは、高い窓から明るい光が降り注ぎます。

2階は天井の梁を見せた、天井の高い寝室となります。
間仕切壁の追加が出来るので、将来子供部屋を増やす際にも簡単に可能です。
トイレから洗面・浴室スペースも2階に設置、洗濯スペースの隣は物干場となります。

1階の陶芸スペースは床のコンクリートは塗装のみでそのまま活用。
寒さについては、暖房テーブルでの対応となります。
掃除を考えると、床暖房より安全で効果的といえるでしょう。

陶芸教室の階段下には、古い家具を再利用して収納としています。
収納量は若干減りますが、今回は面積に余裕があるので、雰囲気重視ということでしょう。
住まい用の玄関とは、無双窓で穏やかにつながります。

陶芸教室には、力が入りやすいテーブルの高さや収納を設置。
さらに外すとロクロが出てくるテーブルなど、陶芸の作業をしっかり踏まえた家具が揃いました。
家の裏にある焼き窯まで通じる通路を利用して、手洗い場や乾燥棚やトイレを設置です。

陶芸教室の2階のギャラリーには、茶室としても使える畳スペースを設置。
くつろぎつつ作品を眺めることが出来ます。
引き出しには、古い家具を再利用しています。
脇にはミニキッチンを設置して、ギャラリーの使いやすさも配慮です。


劇的!ビフォーアフター 物件172 土ぼこりが舞う家 では、良いアイデアが豊富で、作業をしっかり考えて計画することが大切だということが、よく分かるリフォームとなりました。
基礎の補強などには若干の不安も残りますが、使いやすいアイデア家具は大いに参考となります。
陶芸教室のように特殊な用途が入る場合は、良く知った人の意見を参考にすることが大切です。
そうすれば、より良いリフォームとすることができるのです。

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