劇的!ビフォーアフター 物件181 代替りできない家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
今回の物件181 代替りできない家 は、美容室が主要な用途となる店舗併用住宅のリフォームです。
おばあさんの店舗を母親が継ぎ、娘と共に住まい併用の店舗とする計画です。
建物の面積はそこそこ広いのですが、母と娘の2人家族の生活空間が必要となります。
生活に必要な水廻りの設備がほとんどない状態なので、駐車場を含む美容室部分の大きさと生活空間のバランスを調整することと、生活部分の使いやすさを確保することがポイントとなりそうです。
解体してみると、鉄線の筋かいがぐにゃぐにゃです。
地震が多い土地らしく壁板もずれてしまって、雨漏れの原因となっています。
寒い地域なので基礎部分にも断熱材を入れています。
壁や天井は今回も発泡ウレタン、隙間が出来やすい鉄骨造の建物には適した断熱工法です。
鉄骨の外側も断熱しているところが、寒い地域ならではの細やかさといえそうです。
鉄骨部分は筋かいも取り替えて、補強の追加も行います。
生活空間である2階は、前面道路の騒音を防ぐ為に、全面に遮音シートを張り込みました。
1階部分は駐車場を広げ、2台分の広さを確保しました。
玄関も店舗用と家族用を別にしています。
駐車場を確保した為に美容室部分が狭くなりましたが、木を生かした天井や収納棚で効率の良いスペースを確保しています。
広めの休憩室には洗濯機や流しが付き、子供の為のスペースにもなります。
さらに着付けとしての収納や空間も確保、複数の機能を満たす多目的休憩室の完成です。
スライド式のテーブルが、多用途の空間をナイスアシストしてくれます。
コンパクトにまとめた髪の毛入れとタオル入れは良いアイデアですが、最近の美容室では定番ともいえそうな内容でもありますね。
店舗の外観は金属板を活用してモダンなデザインとなりました。
木の格子のデザインは今ひとつの印象もありますが、スッキリ綺麗にまとまりました。
美容室には収納付きの待合コーナーも出来、木のインテリアでやさしく迎えてくれます。
風除室のドアが途中で止まるボタンは、ナイスアイデアです。
美容室はコンパクトに集約、シャンプーコーナーにも使いやすいタオルケースなど、よく考えられた作りです。
住居用の玄関には、階段下を活用した下足入れが付きます。
すぐに階段で2階に上がれて、2階全部が住居空間となりました。
大きな窓が付くダイニングキッチンは、タタミの小上がり空間が付きます。
タタミの小上がり空間には、お母さんの寝室としても活用できる仕切扉が付いています。
寝室は親子一緒となります。
高い天井を生かしたロフトベッドが付き、お母さんは床置きのベッドです。
将来個室に出来る移動式クローゼットが付いて、将来の娘の成長にも簡単に対応可能です。
2階の水廻りにも十分なスペースを確保、使いやすい水廻りとなりました。
劇的!ビフォーアフター 物件181 代替りできない家 では、欲しい機能を取り込みつつメリハリのある空間配分がポイントでした。
必要な待合や休憩室にはスペースを確保しつつ、収納や使い勝手を集約することで、使いやすいコンパクトでまとめているのです。
アイデアとしては美容室のための内容が多かったのですが、移動式の机や多様なアイデア収納の使い方は住まいにも活用できそうな内容でした。
デザインの面ではそこそこでしたが、真面目に考えられた良心的なリフォームだったといえそうです。