劇的!ビフォーアフター 物件195 肉球に優しくない庭 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的!ビフォーアフター 物件195 肉球に優しくない庭 は、セラピードッグや救助犬の為の庭つくりです。
広い裏庭が荒れ放題の状態で、そこに人の役に立ってくれるボランティア犬と飼い主が集まって楽しめる庭を作り出すリフォームです。
雪が多い地域なので、雪の対策も必要となります。
広さはおよそ75坪に対して予算200万円で、ボランティア犬の為にどんな庭作りが出来るのか、楽しみです。
リフォーム初日は、まず境界を区切って荒地をキレイにする作業からスタートです。
例のごとく依頼主や友人の協力で雑草の撤去からスタート、その後は不要な樹木や障害物を撤去します。
物置を移動したり、機械で木の根などを撤去して、土の表面を15cmほど剥ぎ取って、雑草の根から撤去してしまいます。
その後、木製の庭の柵の柱となる角材をコンクリートで固定して作り始めました。
腐食しにくい木を使ってはいるようですが、耐久性の面ではちょっと不安もある使い方です。
フェンスの下に古い瓦を並べ、犬がフェンスの下の土を掘って逃げてしまうことを防いでいます。
このあたりは犬の特徴を踏まえた、しっかりした対策といえそうです。
直径3m程の穴を掘り、雑草の根が入った土をそこに戻しました。
そしてU字溝を並べてつないでトンネルを作り、その上に掘った土を入れて、庭の土の量はそのまま、雑草が生えてくる心配を大きく減らし、トンネル付の築山も出来ました。
残していた庭木の周りにウッドデッキを設置、さらに庭にあった丸太を短く切ってステップとして、先ほどのトンネルともつないで、犬の遊び場が完成です。
丸太の上面にはラバーを張って、犬が肉球を傷めたり、座ったときの冷たさを減らす効果を加えています。
中央には噴水を作り、水飲み場としました。
コンクリートの丸いお椀にはガラス玉を埋め込んで、アクセントとしています。
周囲には、石を並べた浸透部分を作っています。
庭には点々と防虫効果や殺菌効果のあるハーブを植えて、虫が来にくくなる自然な環境を作りました。
塩ビ管に丸く発泡ウレタンを吹き付けた物をつくり、パテ処理や塗装を行って、犬の足の模型が完成です。
フェンス部分に立てたポールに取り付け、ポールを伸ばしてネットを張ることでフェンスが雪に埋まっても境界が分かる仕掛けです。
遊び心のある庭のアクセントと実用性を兼ね備えた、アイデアサインといえそうです。
庭にあった古い木の根っこを持ち込んで脚として組み合わせ、ひょうたん型に切った板に穴を開けたテーブルを設置しました。
穴に餌入れの器を入れて、犬が揃って食事が出来るテーブルの完成です。
テーブルが軽く出来ているので、取り外して収納したり、雪の上など違うところで使用することも出来ます。
リフォームが完成して、フェンスには入口のゲートやシャワー付のドッグシンク、さらには電源のコンセントまで付いて、便利に使える装備が充実です。
2つ目のゲートの手前で犬のリードをはずせる、放し飼いに便利な入口としました。
庭の一角には飼い主が集まれるウッドデッキを設置、ドッグラン部分が一望できる展望デッキです。
ここからドッグランに直接入ることも出来、犬用のテーブルにも近いので、使い勝手も抜群です。
隣に収納庫までついて、至れり尽くせりの印象です。
そのデッキには、匠(設計者)特製の竹製ランタンが付きます。
防虫効果のあるハーブを混ぜたロウソクを使うことで、明かりと防虫 両方の効果があります。
虫除けとしては風向きが気になるところですが、アイデアは使えます。
さらにデッキ部分には散水装置が付き、冬でも温度が一定な井戸水を流すことで、融雪機能を持たせました。
雪で埋まったドッグランに上がることが出来るステップも付いて、雪国ならではの作りのウッドデッキとなりました。
家からウッドデッキが見える窓にもベンチが付き、中間の空いたスペースではバーベキューなども出来るスペースを確保しています。
さらにウッドデッキ廻りは日本庭園風にまとめ、周囲では家主や飼い主も楽しめる空間を作り出しました。
劇的!ビフォーアフター 物件195 肉球に優しくない庭 は、ボランティア犬のためのドッグランのつくり方のお手本のようなリフォームでした。
雪に埋もれる地域の特性にも上手く対応したアイデア満載の庭つくりで、さらに飼い主のコミュニケーションにも一役買える見事な作りの展望デッキ付きなのです。
コストが200万円で出来るのかという点は微妙なところですが、内容からすれば5割程のアップでも納得できそうです。
犬の為の庭作りとして参考に出来るアイデアが豊富で、よく考えられた庭のリフォームだったといえそうです。