住まいづくり研究室、タイトル画像

他の化学物質

住まいと健康

住まいづくり研究室


住まいと健康


アスベスト

シックハウスについて

ホルムアルデヒド

他の化学物質

電磁波

CO、CO2など

ダイオキシン

カビ、ダニ



住宅新築のはじめに


住宅リフォームはじめに


家づくりの設計と現場


快適さと使いこなし


建物探訪のデザインや
アイデアを活用

テーマ別
住まいづくりのポイント


 

住まいづくり研究室では
一級建築士の管理人が
はじめての住宅取得する際
から上手に使いこなすまで
住宅つくりに役立つ情報を
豊富にわかりやすく紹介

建築家や工務店や
ハウスメーカー選びから
建材設備を選ぶポイント
メンテやインテリアまで
住まいの情報が満載です。

 

 

健康的に住む為に注意することの中で、ホルムアルデヒド以外の化学物質についてまとめてみました。

日本の厚生労働省が策定した室内濃度指針値は以下のとおりです。

化学物質 室内濃度指針値 μg/m3 室内濃度指針値 ppm
ホルムアルデヒド1000.08
トルエン2600.07
キシレン8700.20
パラジクロロベンゼン2400.04
エチルベンゼン3,8000.88
スチレン2200.05
クロルピリホス1
小児0.1
0.00007
小児0.000007
フタル酸ジ-n-ブチル2200.02
テトラデカン3300.04
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル1200.0076
注)蒸気圧不確定
ダイアジノン0.290.00002
アセトアルデヒド480.03
フェノルカルブ330.0038
総揮発性有機化合物量暫定目標値 400 

以上のように、日本では13種類の有機化合物が指定されています。
これを元に建築基準法において シックハウス対策に係る規制 が作られました。
実際に住宅を建てる場合には建材に注意を払い、24時間有効な換気を取ることで規制の濃度を超えない仕組みとなっています。
確認の為に測定する場合は、ホルムアルデヒドが代表として測定されています。
またクロルピリホス(木材に塗る防腐防蟻剤の中のひとつ)は人体に対する影響が強い為、使用禁止となっています。

WHO欧州事務局による空気質ガイドラインは以下のとおりです。


発がん性・臭気・不快感以外の健康影響に基づく工業化学物質の空気質ガイドライン

化学物質 室内濃度指針値 μg/m3 平均曝露時間
ホルムアルデヒド10030分
トルエン2601週間
スチレン2601週間
1,2-ジクロロエタン70024時間
ジクロロメタン3,000
450
24時間
1週間
テロラクロロエチレン2501年間
ポリ塩化ビフェニール未設定未設定
カドミウム0.0051年間
二硫化炭素10024時間
一酸化炭素100,000
60,000
10,000
15分
30分
8時間
フッ化物--
硫化水素15024時間
0.51年間
マンガン0.151年間
無機水銀11年間
二酸化窒素200
40
1時間
1年間
オゾン1208時間
浮遊粒子状物質用量/応答-
白金--
ダイオキシン類未設定未設定
二酸化硫黄500
125
50
10分
24時間
1年間
バナジウム124時間

 

30分平均値での感覚影響や不快感に基づく空気質ガイドライン

化学物質 認識閾値 μg/m3 ガイドライン μg/m3
ホルムアルデヒド-100
スチレン210-28070
テトラクロロエチレン24,000-32,0008,000
トルエン10,0001,000
二硫化炭素-20
硫化水素0.6-6.07

                                  注)資料は2002年時点

この二つを比べて目に付くのは、日本の濃度規制には暴露時間が考慮されていないということです。
トルエン、スチレンなどはWHOの1週間の規制濃度とほぼ同じなのですが、ホルムアルデヒドでは30分の規制濃度と同じです。
住まいで1週間の期間であれば、外出する時間などを考えると問題は少ないと思われますが、住まいでの30分はすぐにオーバーしてしまうのではないでしょうか。

つまり日本の法による制限は、ヨーロッパより不足しているということなので、自分の健康を守る為にも、新築やりフォーム直後の数ヶ月間と初めての夏は、換気を多めに取ることが大切といえるでしょう。
有機化合物は揮発性が高く、新築やりフォーム直後と温度が高いときにより多く発散するので、そのときに換気を行って有害物質を積極的に外に出すことが大切なのです。

住まいと健康 アスベスト シックハウスについて

ページトップ

住まいづくり研究室                                      2012年9月6日更新
住まいづくり研究室 アイコン    「住まいづくり研究室」へのリンクは自由です、連絡も必要ありません。

copyright 2005-2016 kazu All Rights Reserved