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快適で理想的な住まいづくりにはしっかりとした住まいの設計が必要で、その為には設計料が必要となります。
とはいえ設計の実態がなかなか分かりにくいので、設計料を支払いたくない、という気持ちも生じやすいようです。

しかし理想的な良い住まいを作るためには、しっかりした打ち合わせや細かい部分まで綿密に作りこんだ設計を行うことが大切です。
それには多くの手間や、詳しい図面を作ることが欠かせません。
そこで良い住まいを完成させるためには、それなりの金額の設計料が必要となるのです。


住宅の設計には、敷地周辺の調査や打ち合わせ、図面の作成や変更、確認申請手間や見積もりのチェック、さらには工事現場の監理まで、さまざまな内容が含まれます。
その各々の部分で設計者が作業を行っているので、人件費がたくさん必要なのです。

たとえば2時間の打ち合わせを12回行えば24時間なので、打ち合わせだけでも3日分の人件費(生活費)になります。
12回分の交通費なども必要となり、打ち合わせの準備や図面の修正の為には、さらにその数倍の時間がかかります。
他にも図面1枚を書くのに1日かかるなら30枚で30日分となるように、設計にはかなりの人の手間がかかっているのです。


この設計料の算定の為に、国土交通省から 建築設計・工事監理等の業務報酬基準 が策定されています。
平成21年の告示第15号です。
同様な報酬の基準は昭和54年の告示第1206号にもあったのですが、最近の設計業務にあわせて見直されました。

この業務報酬基準によれば、設計料はかなりの金額となるのです。
この基準では設計や監理に必要とされる業務の内容と、住宅の床面積ごとに 設計に必要とされる時間が掲載されています。
この必要とされる時間に時給を掛けて、事務所経費を加算すれば、設計料が計算できます。
時給を3000円(日給24,000円)、事務所経費は人件費と同じ金額が必要とすると以下のようになります。

設計に必要な作業日数(1日8時間)

床面積 100平米 150平米 200平米 300平米
詳細設計と構造計算が
必要な住宅
151日 176日 197日 233日
詳細設計が必要な住宅 99日 132日 159日 212日
その他の住宅 49日 66日 80日 108日

設計料(概算)

床面積 100平米 150平米 200平米 300平米
詳細設計と構造計算が
必要な住宅
725万円 844万円 945万円 1120万円
詳細設計が必要な住宅 473万円 632万円 765万円 1018万円
その他の住宅 234万円 318万円 384万円 516万円

この中で建築家による設計が 詳細設計が必要な住宅 に該当し、ハウスメーカーなどの住宅設計が その他の住宅 に該当します。
RC造の住宅などで構造計算が必要な場合には、詳細設計と構造計算が必要な住宅 に該当します。

告示第15号で計算すると、かなり非現実的なほど高額になります。
しかし、しっかりした設計に必要な作業の時間で考えれば納得できる数字ともいえます。
住宅をまじめにしっかり設計・監理するためには、これくらいの時間がかかるのです。


設計料については、この告示を見ても建築家とハウスメーカーの設計では大きな開きがあります。
とはいえ同程度の住宅の場合には、工事費については建築家に依頼したほうが、ハウスメーカーの住宅よりも安くなる場合が多いのです。

設計や監理は、依頼する相手によってその内容が大きく変わります。
ですから設計料は、それ単独で比較しても仕方がないのです。
工事費などを含めた、住まいにかかるとトータルのコストを中心に考えることが重要です。
そして信頼できる依頼先=パートナーを探すことが、設計料だけを比較するより大切なことなのです。

設計料の内容とは 住宅新築のはじめに

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住まいづくり研究室                                      2012年9月14日更新
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