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第0018号

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メールマガジン  こだわりの住まいを上手に創る 第0018号  の内容です。

 

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          住まいづくり研究室 メール便

                       第0018号 2008年12月12日

       住まいづくり研究室   http://www.ie-erabi.com
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さらに、住まいづくりの為になる情報や建築関係のニュースの中から、
気になるニュースや為になる情報を厳選して掲載します。
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■木造の住まいづくり PART18

今回は 住まいの屋根と外壁工事 について紹介します。

住まいの屋根と外壁部分は、建物の耐久性を確保する為には、
特に重要な場所なのです。
また、雨や強風を防ぎ、住まいの快適さを保つためにも重要な場所です。

雨漏りなどが発生すると、住まいの傷みにつながりますし、内部も汚れます。
隙間風が発生してしまうと、住まいで快適に過ごせません。

そこでデザイン以上に耐久性を重視した材料選びや
確実な工事を行なうことが大切となるのです。


まず、屋根で大切なのは、シンプルな形状と勾配(屋根の傾き)です。
屋根の形が複雑になると、形が変わる部分が多くなり、
その部分が雨漏りの弱点となりやすいのです。

雨がスムーズに流れる為には、屋根の傾き(勾配)も重要です。
傾きが少ないと、雨の流れる勢いがなくなるので、
これまた雨漏れしやすくなります。
屋根材料によっても、適切な傾き(勾配)があるので、
その範囲内で使用することが大切です。

屋根材料としては、塗装の耐久性ではなく、
材料本体部分の耐久性や防水性が重要なのです。

塗装部分は長くもっても20年くらいです。
再塗装した場合は10年くらいが限界でしょう。
定期的にメンテナンスが出来れば、屋根を健全に保つことが出来ますが、
メンテナンスが遅れると、屋根材料の本体部分が傷みます。

屋根材本体が傷むと、再塗装を行なっても、すぐに剥れてしまいます。
そのような屋根材料は本体部分の防水性が悪いことも多く、
塗装によって防水性能を確保していることも多いのです。
ですから、屋根材料を選ぶ時は本体部分の耐久性が最も大切なのです。

外壁部分のポイントは、水が流れ落ちやすい形状と
壁材料本体部分の防水性能です。

屋根同様に、水がスムーズに流れることと水が溜まらないことが大切です。
屋根との接点や出隅部分が弱点となります。

また、雨が強く当たらないことも大切なので、
屋根や庇で保護することもポイントです。

材料としては、サイディングの場合は
本体部分に防水性能がないことが多く、塗装の防水性能が特に重要です。
薄い塗装は防水性能の劣化が激しいので、
定期的なメンテナンスが必須となります。

平屋であれば再塗装は比較的簡単ですが、
2階建て以上になると再塗装に足場が必要で、結構な金額が必要です。

外壁部分の耐久性を重視する場合は、厚い塗装を施したサイディングや
漆喰など塗り仕上が有利となります。


屋根や外壁部分は、設計と材料選びが一番のポイントといえます。
確実に工事を行なうことも、もちろん重要なのですが、
住まいの耐久性を確保する為には、
水が流れやすい設計と防水性能を長持ちさせる材料が欠かせないのです。


   次回は、住まいの材料決定 の予定です。


■住まいの情報

木造には、鉄骨やRC造と違って、計算できない強さがあります。

木材は自然に成長するものなので、強さにばらつきが大きいのです。
そこで住まいの構造強度を確保する為には、
一番弱い材料を基準に計算することになり、
一般的に使用される木材の強度よりも遥かに弱い基準で計算しているのです。


鉄骨やRC造の場合は、材料の強度が比較的安定しているので、
材料本来の強さとほとんど同じ強度で設計できます。

設計としては計算しやすいのですが、工事段階でミスや手抜きがあると、
それがそのまま住宅の強度不足の原因となってしまいます。


しかし、木造の場合には、
木材が持っている本来の強さよりも弱い前提で強度を計算しているために、
住宅の強度には、かなりの余裕があるのです。

そこで、木造住宅の場合は、多少の工事段階でミスや手抜きがあっても、
強度が確保できる状態といえるのです。

日本の大地震で倒壊している木造住宅は、筋かいなどがほとんどない、
戦争直後に出来た一番悪い時期の住宅だけなのです。
しかも、木材部分が腐っていたりした、ひどい状態の住宅が中心です。

それを元に木造住宅が弱いといわれているのは、
集成材を活用した住宅や軽量鉄骨造の住宅を売りたいハウスメーカーの
宣伝の結果ともいえるのです。


木造には、接続部分の弱点や腐れの問題はあるものの、
それ以上に強度に余裕がある状態といえます。

適切に設計と工事が行なわれた木造住宅は、
鉄骨造やRC造に負けない強さを十分確保しているのです。

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