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第0020号

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メールマガジン  こだわりの住まいを上手に創る 第0020号  の内容です。

 

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          住まいづくり研究室 メール便

                       第0020号 2009年01月09日

       住まいづくり研究室   http://www.ie-erabi.com
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このメールマガジンでは、住まいづくりに流れに従い、約1年かけて、
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さらに、住まいづくりの為になる情報や建築関係のニュースの中から、
気になるニュースや為になる情報を厳選して掲載します。
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■木造の住まいづくり PART20

今回は 住まいの衛生設備 について紹介します。

衛生設備は、住まいの快適さを考えると結構ポイントとなります。
キッチンや洗面所やトイレなど、触れて使う部分が多いので、
使い勝手のよさが重要なのです。


衛生設備機器は、新しい機能や性能を持った機器が盛んに開発されています。
毎年新しい機器が発売されている状態です。
そんな入れ替わりが激しい状態なので、設計の段階と工事の段階では、
モデルチェンジが行なわれていることも少なくありません。

ですから、衛生機器の最終確認を行う場合は、
最新のカタログを見ながら行なうことが大切です。


自動でふたが開くトイレや保温浴槽など、目新しい製品を選ぶ場合は、
コストパフォーマンスを重視しましょう。

新しい機能を持った製品は、性能に対してコストが高い傾向があります。
しかし、1−2年も経つと、
同じ機能を持った製品のコストが一気に下がることも少なくありません。

その上に洗練されてくるので、
使い勝手が向上した上にトラブルも減っていることが多いのです。

つまり、最新の機能を持った高価な製品より、
機能が安定してコストが安くなった製品の方が、お得なのです。


また、衛生設備機器は、住まいの他の部分に比べて、
寿命が短いと言う傾向もあります。

そこで設備機器のみを交換するという場合も多くなるので、
交換しやすいつくりとすることも大切なポイントです。

複雑で狭い場所に設備機器を押し込んでしまうと、
設備機器の交換の為に、周囲まで改装が必要になることもあります。
ですから、設備機器周りはシンプルな作りが基本となるのです。


また、この寿命の短さを活用して、
新築時には安い設備機器を使用する方法もあります。

安い機器でも通常使用する機能についてはまったく問題はありません。
また、古くなって設備機器を交換する際に、
新しい機能を持った設備機器に交換すれば、
住まいのリフレッシュにもつながります。


衛生設備機器は、安定した機能を持った機器を選ぶことと、
機器交換を考えたつくりとすることがポイントとなります。

機能とコストのバランスを考えることが、
コストパフォーマンスの高い住まいづくりには欠かせないのです。


   次回は、住まいの電気設備 の予定です。


■住まいの情報

平成21年10月以降完成する新築住宅から、
住宅瑕疵担保履行法によって、
建物に対する瑕疵担保保険に加入することが必須となります。

ということは、平成21年春頃から計画をはじめる住宅では、
この保険を考えた住まいづくりが必要となるのです。


具体的には、現在法定化されている住まい(建物)に対する10年保証を、
より確実なものとする為に、保険か供託金を収めることになります。

保険を利用する場合、保険会社の仕様に準じた設計を行なう必要があり、
また工事中に検査を行ないます。
保険金は7万円程度(住宅の規模や保険会社により異なります)必要です。
実際には、工事業者が支払うことになるので、
工事金額に保険金が追加されるようになります。

供託金を利用する場合、現実的には
毎年数多く建てるハウスメーカーしか利用できないでしょう。
年間に建てる住宅の戸数によって、支払う供託金が変わります。
年間の数が少ないと、1戸当たりの金額が数十万円を超える場合もあります。
逆に、年間1万戸の大メーカーになると、1戸当たりの金額が4万円台です。
しかも、設計は自由で工事途中の検査もありません。

つまり、国が決めた強制保険にもかかわらず、
大メーカーが圧倒的に有利な保険制度となっているのです。

特に設計が自由で検査も無しという供託金制度は、
明らかに大メーカー優遇以外の何者でもありません。
しかも、10年間トラブルがなければ、供託金が帰ってくるので、
以降は保険金ゼロとなります。


任意で加入する保険であれば、このようなバリエーションはあるでしょう。

しかし、国によって強制加入させられる保険が、
何ゆえに、このような不平等になっているのでしょうか。

クルマの場合は、
購入や車検の際の強制加入の保険は、クルマやメーカーに関わらず一定です。

それが住宅では、住宅の大きさだけでなく、
作る工事業者(メーカー)によって保険料や検査が変わるという、
異常な保険制度となっているのです。


最近の建築関係の法改正には、矛盾を感じるものが少なくありませんが、
この法律も大きな矛盾を抱えています。

確かに、保険を掛けるという考え方自体は素晴らしいことです。
しかし、その内容に不公平がありすぎるのでは、
せっかくの良い部分が、かき消されてしまいます。

道路交通法の もみじマークの改正
(法制定から 半年 で義務ではなく、奨励に変更)のように、
この住宅瑕疵担保履行法についても、早急な法改正が望まれます。

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