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          住まいづくり研究室 メール便

                       第0159号 2012年02月01日

       住まいづくり研究室   http://www.ie-erabi.com
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■住まいのニュース 2012年2月号

福島県の新築マンションに、放射性物質に汚染されたコンクリートが
使われていたことが問題となりました。

問題となった原因は、砕石場で採れた砕石が、原発事故の際に放出された、
放射性物質を含むホコリなどが付着したことで汚染され、
その汚染された砕石を含むコンクリートをマンション建築に使ったためでした。

問題の砕石は、生コン会社以外にも建設会社など17社に出荷され、
コンクリートとして工事に使用された場所は700カ所以上あるようで、
今後の調査によっては、問題が広がる可能性があります。

放射能の量としては毎時2.0マイクロシーベルトを下回り、
年間10ミリシーベルト程度です。
CT検査を1年に2、3回受けたほどの放射線量と同等となります。
原発作業員の100ミリシーベルトと比べて大幅に低い数値で、
健康上は問題のない数値のようです。

とはいえ生活する場所なので、弱いながら放射線を毎日浴びることになります。
特に乳児など小さい子供は放射能の影響を受けやすいので、
より気になるところでしょう。

また不動産としてもマンションの価値が下がり、
毎日を不快な気分で暮らさなければならない点で、大きなマイナスとなります。
そこで東電による補償が考えられているようです。


今回の放射能汚染のコンクリートを使用してしまった建物の場合、
放射能を抑えこむ方法としては、コンクリートを撤去して作り直す以外に、
厚い鉄板など、放射線を遮る効果のある材料で覆うことが考えられます。

本来は病院のX線室のように、薄い鉛板で覆うことが効果的なのですが、
屋外では、柔らかい鉛板に隙間が出来る可能性が高くなるので、
同様の効果がある厚い鉄板で覆うことが、現実的な対策となります。


もし近所に高い放射線を発している場所があったら、
そこから離れることが、一番の対策となります。

原発事故の場合は、放射性物質を含む灰やゴミが空気中にばら撒かれた為に、
放射能汚染の範囲が広範囲に広がってしまったのですが、
放射線を発している場所が固定している場合には、
離れるだけで、影響が無い放射線のレベルまですぐに下がるはずです。

放射線は四方に広がるので、1m離れて受ける放射線を1とすると、
2m離れれば原理的に1/4に下がることになり、
3m離れれば1/9まで下がってしまいます。

そこで放射線を発生する場所からは、少し離れるだけでも、
あなたが受ける放射線の影響も大幅に下げることになるのです。


今回のコンクリートの放射能汚染は、
放射能の強さとしてはほとんど問題の無いレベルだったことは幸いでした。
しかし放射線は実際の影響以上に気になることですし、
チェック体制がなかった点は、大きな反省材料といえるでしょう。

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