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工事見積書の中の 建具工事 を見ていきましょう。

建具について確認することは、図面の数や記号と見積り書内の数や記号が同じことのチェックが第一です。
図面が見にくかったり、図面記載の個数自体が間違えだったりすると、建具の個数に間違いが生じる事が意外に多くなります。
通常は設計者や施工業者が見積もりチェックで見つけるのですが、チェックが不十分だと間違いのまま現場で発覚ということもありえます。

不足分は、たいてい見積もりを行った施工業者が補償する場合が多い(まれに建て主に追加請求する場合もありますが、見積もり金額による契約なので間違いによる追加には問題があります。)のですが、多かった場合の金額は逆に施工会社の利益となる場合もあります。
(真面目な業者は減額したり、他の追加工事代に回すのですが。)


建具は、大まかに金属製建具と木製建具に分かれます。
金属製建具はほとんどがアルミサッシで、稀にスチールサッシを使います。
サッシメーカーによって作れる大きさや色に差がありますが、大きい差はないようです。
ただデザインや性能が変わる場合もあるので、使う予定の製品の確認は必要かもしれません。

玄関ドアについては、価格やデザインが多種多様です。
高価に感じたりデザインが気に入るものがない場合には、他のメーカーの製品を探してみることも考えましょう。
デザインサッシやぺアガラスや合せガラスは高価になるので、必要とする性能やデザインに応じて採用します。
ただ窓部分の断熱性能を考えると、ペアガラスは採用したいところです。
高窓に付く高所用のオペレーターは、形式によっては高価になります。
チェーン等の安価な操作法が可能なサッシもあるので、操作方法を変えることもコストダウンにつながる場合があります。

アルミサッシは一式いくらで表記されることも多いので、確実にチェックする為には建具ごとの価格が記載された細かい見積書を見る必要があります。


木製建具は、メーカー製の既製品を利用する場合と建具屋さんが作る場合があります。
既製品を利用する場合は、サッシと同様です。
メーカーにより、デザインや材質やコストが異なります。
建具屋さんが作る建具の場合は、いろいろとチェックするポイントが出てきます。

普通の作りの建具であればそれほど金額は変わりませんが、凝ったデザインや良い材料を使おうとすると途端に金額が跳ね上がります。
材料については和室の木材同様に、銘木のような良い材料は金額の桁が違ってきますし、細かい格子を組んだ扉も加工代が掛かるので高価になります。

細かい格子を大きい格子に変更するとかなり金額が抑えられますが、見た目もまったく変わってしまうので注意が必要です。
金額が高すぎると感じるこだわりデザインの建具は、格子などを省略するような方法ではなく、デザイン自体をやり直した方が上手くまとまる場合が多いものです。

また建具の大きさが建具屋さんが普通に作れる大きさを超えても、金額が高くなります。
フラッシュ戸(下地に木枠を組んで表面に仕上の板を貼った戸)の場合は、表面の板が長さ2.4M、幅1.2Mくらいが限界です。
それ以上の大きさのである場合は、板の継ぎ目のデザインの工夫なども必要となります。
框戸(枠の木材自体が仕上として見える戸)については、建具屋さんが所有している機械の工作限界の大きさ以上だと他のところで加工してもらう必要も出てくるので、こちらも高価になってしまいます。

また建具が小さくなっても、面積の小ささほどには安くはなりません。
加工の手間や金物等は、建具の大小ではさほど変わらない為です。
建具の操作がしやすく、かつ開閉などに問題が生じない範囲内で、建具の枚数を減らし建具一枚の大きさを大きくするほうが若干ですが安くなります。
ただ収納部分などについては、扉が大きくなると使いにくくなることもあるので注意して変更しましょう。


運搬や調整費については、一時期にまとめて行う場合がほとんどなので、手間や回数を減らしての減額は難しいでしょう。
単価については、 建設物価 がある場合には、一番普通のサッシや扉が建設地の単価と比べて差が少ないことを確認しましょう。
特殊な建具については、複数社から見積りを取らないと判断できませんからチェックは難しくなります。
そこで建具工事のチェックポイントとしては、数量の間違いに要注意なのです。

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住まいづくり研究室                            2012年10月18日更新
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