シーリングレス・サイディングの最大の特徴は、通常サイディングの継ぎ目に必要な目地、つまりシーリングが不要だと言うことです。
デザイン上すっきりする上に、劣化が早いシーリング部分がなくなるので、メンテナンスの手間がなくなります。
また、シーリング部分は汚れの原因ともなるので、無くなることはポイントが高いのです。
シーリングを無くすために、4辺を合いじゃくり(デコボコをかみ合わせる作り)してあります。
問題は変形に対して追随性が悪いことです。
地震対策に横ズレ防止金物を使って固定することになっています。
変形がしやすい木造在来工法の建物の場合、耐力壁に筋かいの代わりに合板を使うなどして変形を抑えること がシーリングレス・サイディングを上手く使うポイントになるでしょう。
このメンテナンスを少なくできると言う特長を活かす為に、超耐候性塗装を施し15年保証を行なうタイプもラインナップされています。
壁面自体のシーリングは省略できますが、窓廻りや設備の穴周りにはシーリングが必要となります。
ここの汚れやメンテナンスは必要となるので、メンテナンスコストは下がりますが、メンテナンスを無くすことが出来るわけではありません。
シーリングレス・サイディングは、外壁面の美観の確保が最も大きなポイントです。
壁の目地部分は 古くなると特に汚れが目立ってくるので、きれいさを保つという面では大切なのです。
しかし、窓廻りにもシーリングが必要なので、メンテナンスの周期はほとんど変わりません。
メンテナンスフリーと言うわけではないという点に注意が必要なのです。
製品例:AT-WALL