最新の自己温度制御性ヒーター搭載の床暖房は、構造が簡単で安全性が高く、耐荷重性や耐久性が高いと言う特徴があります。
床暖房の上に家具を置いても安全だと言う、これまでにない特徴があるのです。
自己温度制御性ヒーターは、2本の導線の間を、導電性カーボンと絶縁性のある架橋性ポリマーの混合物でつないだ構造を持っています。
温度が高くなると、この架橋性ポリマーが少しずつ膨張して電流が流れにくくなり、発熱や消費電力が下がります。
逆に温度が下がってくるとポリマーは収縮し、大きな電流を流して熱を発生させます。
この機能で温度は自動的に一定に調節されるのです。
パネル表面に遠赤外線を放射するセラミックパウダーを塗布、遠赤外線効果で部屋を素早く暖めます。
(この部分はメーカーによって異なります)
電熱線を利用する床暖房より電磁波の発生が少ないという特徴があります。
メーカー発表の特徴は、このような内容です。
ヒーターの上に物が置けることは、安全上重要と言えるでしょう。
この点だけでも、床暖房として採用する価値があります。
電磁波の発生が少ないので、他の電気式床暖房よりは安全と言えますが、電磁波の発生はあるので電磁波過敏症の人の住まいには向きません。
ただ、一般的には問題がないレベルといえるので、通常は問題にはならないでしょう。
欠点としては、床面の温度設定が制限されてしまうことでしょう。
コントローラー部分で調整はしますが、基本的にはヒーター部分の温度による自己温度制御によって床面温度が決まってしまいます。
それ故に、日差しなど他の温度条件にあわせるために、床暖房をちょっと高めやちょっと低めの温度に変更することが難しいのです。
設置コストは普通の床暖房と同等です。
ランニングコストについては、電気式とガス式や灯油式では、最近の石油価格の変動や電気代の上昇を考えると比較が難しい部分でもあります。
現状でもランニングコストの差はあまり無いといえるので、機能と安全性で選ぶべきです。
温度調整が難しい部分はありますが、他の電気式床暖房より効率が高く安全なので、電気式床暖房の中で選ぶ場合はお勧めであるといえます。
製品例:エコハックス、HITなど