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台所や食堂や個室では、出入と落ち着く場所の確保が、バリアフリー化がポイントといえます。
動きにくくなった体でも容易に部屋に出入できることと、疲れやすく動きにくくなった体でも楽に使える収納とすることが大切です。
また体をしばらく休めることが出来る場所を作ることは、部屋で快適にくつろぐ為に重要なポイントとなります。
では実際にどんなリフォームが有効なのか、見ていきましょう。

出入り口については、軽く簡単に操作できることが大切です。
大きな引き手をつけた、軽く動く引き戸が一番のお勧めです。
軽く動く金物と大き目の取手を使用した折り戸も使い易い扉で、車椅子を使用する場合はこのどちらかの建具を使用したリフォームが望ましいでしょう。

しかし扉の動き方を変更するとなると、結構大変な工事となります。
内装まで工事するリフォームの場合は同時に行なえば良いのですが、手軽なリフォームを考える場合は大きな工事になりすぎてしまいます。
体の障害の度合いが軽い場合には、もう少し簡単なリフォームを考えましょう。

手軽なリフォーム方法としては、ドアは操作部分の握り玉を大きめのレバーハンドルに交換することです。
引き戸の場合は軽く動くように金物を交換し、大き目のハンドルを設置します。
これだけでも、扉の操作性が大きく改善されます。

また扉が軽く動くようになった分だけ、指などが挟まれる危険も起きやすくなります。
そこで最後まで扉が閉まらないようにストッパーを取り付けたり、ゆっくり閉まる金物を取り付けることも考えましょう。

扉廻りの段差は、床面を揃えるリフォームで解消しましょう。
最近では15mm程度の厚みしかない畳などもあるので、板張り部分との段差を生じない仕上に変更することも考えましょう。
段差を解消するために出入口部分にスロープを取り付けると、逆に邪魔になったりつまづいたりするケースも多くなります。
段差を解消するには、床仕上面自体の高さを平らにすることがバリアフリー化リフォームとしては大切なのです。
それでも解消できない段差部分にはじめて、スロープなどを設置しましょう。


台所など部屋の中で長時間作業を行なうところには、腰掛ける場所を確保することが大切です。
キッチンでの調理中には、座って出来る作業が結構あります。
そこで足元にスペースがあって、座って作業が出来るタイプのキッチンにリフォームすると調理が楽になります。
このタイプのキッチンは車椅子でも使用できるので、車椅子対応のリフォームとしても活用できます。
邪魔にならない小さな椅子を用意するだけでも、かなり楽に調理ができます。

収納に関しては、手の届きやすいところに収納を集中させることがポイントです。
特に使用頻度が高い物を置くスペースとして適切な高さの収納を設置したり、ほど良い高さのカウンターを壁に設置したりしましょう。
低い位置や高い位置の収納は、体の不自由な家族にとっては使えないことも少なくありません。
そこで使い易い高さの収納・物置スペースを確保することが、バリアフリー化リフォームのポイントなのです。

車椅子を使用する場合、収納の下部に車椅子が入るスペースを開けることも大切です。
せっかくリフォームで程よい高さに収納を付けても、車椅子で近づけないと使いにくくなってしまいます。
奥行が深く体を伸ばす形になる収納の場合は、特に注意しましょう。

食堂や居間や個室などの生活空間では、椅子やテーブルの高さにも注意が必要です。
体の大きさや動きにあった椅子やテーブルでない場合は使いにくく、余計な疲労にもつながってしまいます。
車椅子の場合はもちろん普通に椅子に座れる場合でも体に合った椅子やテーブルなどを使用することが、疲労が少なく快適に生活するポイントなのです。


普段生活する部屋のバリアフリー化リフォームは、扉と収納の対策が大きなポイントです。
快適に暮らす為には出入の行いやすさと収納の使いやすさ、これをしっかり確保できるリフォームを行なうことが重要なのです。
またバリアフリーの為のキッチンや家具の選択については、足元のスペースを確保することと体に適した高さにすることが一番のポイントとなります。
部屋のリフォームだけでなく、家具や椅子にもしっかり気を配りましょう。

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住まいづくり研究室                            2012年9月24日更新
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