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続いて、住宅性能表示制度の各項目ごとにメリットとデメリットを見ていきましょう。

維持管理・更新に関することについては、設備の配管などが点検・交換しやすいことが評価のポイントです。
設備については、最新の方法は便利で確実な配管方法にになっているといえるので、等級が高いことがメリットになります。

これについては、特にデメリットはないといえそうです。
設備関係では最新の規格が有利になる場合が多いのです。


温熱環境に関することについては、断熱性能を中心に評価を行ないます。
単純な断熱性に関しては、気密の確保を要求する等級や地域もあり、かなりしっかりした判定が出来るところがメリットといえます。

しかし、評価が冬の寒さを防ぐことのみを重点に考慮している点が弱点ともなります。
夏の日射を防ぐ項目は庇やカーテンの設置を評価しているだけです。
熱線反射ガラスや熱遮蔽フィルム、庇の出の長さなどは評価に入りません。
地域によって日射の角度は大きく変わるので、日差しを遮る為には庇の出の長さが重要なのです。

さらに、ほとんど全ての住宅に必要な24時間換気の換気による熱損失も、考慮に入っていません。
熱の損失を防ぐには熱交換型の換気扇が必須といえるはずですが、これが評価に入っていないのです。

また、空調によるエネルギーの消費を抑える為には、樹木を利用したり、ハト小屋設置や地窓の設置で自然換気を活用するなどの方法もあります。
これらの数値の評価が難しい省エネルギー対策についても評価が出来ない点がデメリットといえるでしょう。

メリットは、単純な断熱性能については、かなり正確に評価できるという点です。
デメリットは、24時間換気による熱の損失を無視していることと、日射を遮ることについてや数値の評価が難しい省エネルギー対策についての評価が出来ないことです。


空気環境に関することについては、建築基準法で要求される性能を満たしていることを確認する項目だと言えます。
最近ではフォースターの建材を使用することが基本となっているので、等級3を満たすことは比較的簡単です。
メリットは、その適合状況をより確実に確認できることです。
オプション(任意)ですが、現場での有害物質濃度を実測することまで含まれているので、現実の濃度を確認できるというメリットもあります。

デメリットは、規制がホルムアルデヒドを中心に考えられていることです。
他にも有害物質はあるのですが、建材のフォースターはホルムアルデヒドについてのみしか評価していないのです。
建材の性能を確保する為に、ホルムアルデヒドは減ったものの、他の有害物質が規制ギリギリまで増やされるという傾向もあります。
また、日本では明確に規制されていない有害物質も存在するのですが、それに対する評価についても、実測しない限り判断できません。

メリットはオプションの実測にあるといってもいいでしょう。
それ以外は基準法のままなのです。
デメリットは、日本の法規制の限界が そのまま評価の限界になってしまうことです。
法規を超えられない評価を等級分けすることは、ほとんど意味がないのです。

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