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鉄筋コンクリート(RC造)住宅の天井部分は、直仕上と下地付仕上に分けられます。
天井裏部分は、照明や空調設備を納めたり配線や配管などに使われることもあるので、下地を作るのが一般的ですが、そのような空間が必要ない場所では直仕上も使用されます。

天井の直仕上は、下図の作りになります。

RC天井1

直仕上天井は、その名前の通りコンクリートに直接仕上を行います。
コンクリートを平らに補修し、クロスを貼ったり塗装したり、吹付け仕上塗料などで仕上げます。
仕上が薄くてすむので、天井を高く取れるという特徴もあります。
賃貸マンションの居室部分にもよく利用される仕上ですが、上の階の音が漏れやすいという欠点があります。


下地を使った天井仕上は、下図の作りになります。

RC天井2

木製下地天井仕上は、インサートと呼ばれる金物をコンクリート打設前に配置し、そのインサートに吊金物を取り付け、さらに吊木を取り付けます。
以下は木造住宅の天井と同様に、木製の野縁と野縁受で天井を支えます。
野縁・野縁受・吊木は4.5cm角程度の材料で、野縁は縦横とも45cm程度(仕上げによっては30cm間隔)の間隔とします。

軽量鉄骨天井下地 天井仕上は、インサートと呼ばれる金物をコンクリート打設前に配置し、そのインサートに吊ボルトを取り付けます。
野縁や野縁受も薄い金属板を加工した材料を利用し、野縁受けを吊ボルトに取り付けたハンガーと呼ばれる金物で支えます。
野縁は0.5mm程度の鋼板を加工した断面が幅25mm高さ19mm(天井材のつなぎ目部分は幅50mm)程度の材料で、亜鉛メッキされたものを使用します。
間隔は45cmから30cm程度です。(天井仕上材により異なります)
野縁受は1.6mm程度の鋼板を加工した断面が幅12mm高さ38mm程度の材料で、亜鉛メッキされたものを使用します。
間隔は90cm程度です。
インサートは縦横とも90cm程度の間隔で配置、さらに壁の周囲にも配置します。

下地を木製にするか軽量鉄骨にするかは壁の下地次第で、基本的には壁下地と同じ材料を採用します。
壁同様に天井の木製下地は作りやすく安価なことが特徴で、軽量鉄骨下地は丈夫で平らな面に調整しやすいことが特徴です。

天井裏の空間の高さは、天井裏に納める照明機器や空調換気設備機器の大きさ、梁を隠したい場合には梁型の大きさなどによって決定します。
天井裏に空間があるので上階の音は聞こえにくくなる利点がありますが、反響の仕方によっては音が大きくなってしまう場合があります。
遮音を重視する場合には、天井裏に吸音材(断熱材)を入れます。


天井と壁の取り合い部分は木造と同じく、廻り縁・突合せ・目透かしのような作り方があります。
天井材についても、木造と同様にさまざまな仕上材を使用できます。


天井の作り方におけるポイントは壁の作りと同様で、仕上の材料将来の改修に備えることです。
さらに設備関係の機器(照明や換気扇など)や配管を納める必要があるので、天井裏にある程度広い空間が必要となるのが一般的です。
しかし天井裏が広すぎると室内の天井が低くなってしまうので、必要最小限にとどめることも天井作りのポイントとなります。

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住まいづくり研究室                            2012年10月6日更新
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