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鉄骨造住宅の床部分には、さまざまな造り方があります。
特に地面上に設置する1階と梁の上に面を作る2階以上では、造り方が異なってくるのです。

鉄骨造の1階床は、土間コンクリートを打設した上に木造のような床組を行なったり、コンクリート造のように床コンクリートを地面より高い位置に打説した上で直張り仕上を行います。

2階床の場合、デッキプレートと呼ばれるリブ付の薄い鉄板(リブ高さ50mmから75mm程度、1.2mm厚又は1.6mm厚)を使用したり、ALC版を床下地とする場合が多くなります。
木造のように木の床梁を使用することもありますが、その上の床仕上は木造に準じます。

デッキプレートを使用する場合は、下図の2種類が主流です。

S床1

一つ目は、鉄骨梁の上に乗せられたデッキプレートの上に直接木の根太を置いて床下地とします。
工事期間が短く床の重量が軽くなるという長所がありますが、床の音が響きやすいという欠点があります。

二つ目は、鉄骨梁の上に乗せられたデッキプレートの上にコンクリート(薄い部分で50mm程度)を流し込み、RCの床と同じ状態を作って床下地とします。
デッキプレート上に、ワイヤーメッシュと呼ばれる細い鉄筋を網の目状に溶接したものをコンクリートの補強として入れます。
コンクリートに、より軽い 軽量コンクリート と呼ばれる材料を使うこともあります。
床の音が比較的響きにくく平らな面を造りやすいという長所がありますが、手間が掛かり床の重量が重くなるという欠点があります。


鉄骨梁の上にALC版やデッキプレートとコンクリートで平らな床構造を作ったら、その上に床仕上を行います。

S床2

鉄骨造でも平らな床構造を作った場合には、コンクリート上の床仕上と同様の仕上が可能です。
均しモルタルで正確に平らな面を作って直接床仕上を行なう直張り仕上と、木製の大引や根太で床下地を作る木組床下地に仕上を行うことで、床仕上げが完成します。


鉄骨造の床を作る場合は色々な作り方がありますが、重視する性能や工事期間や重さなどを考慮の上で造り方を決定します。
一般的な鉄骨造では、デッキプレートにコンクリートを打設する造り方が最も一般的です。

軽さを重視する場合にはデッキプレートに直接床を貼ったり、デッキプレート上に根太を固定して床下地とします。
施工の速さと床の遮音性を両立したい場合には、ALC版を使用します。
床の遮音性を確保して確実な下地を作りたい場合は、デッキプレートにコンクリートを打設する工法を選びましょう。

この他にも鉄骨造の床にはさまざまなつくり方がありますが、求めるデザインや機能を満たしつつ、しっかりした床下地をつくることがもっとも大切なのです。

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住まいづくり研究室                            2012年10月6日更新
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