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採光の工夫いっぱいの家

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渡辺篤史の建もの探訪 東京都文京区・大原邸-採光の工夫いっぱいの家 で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 東京都文京区・大原邸-採光の工夫いっぱいの家 は、夫婦と子供二人の4人に愛犬1匹を加えた家族の住まいです。
外観はシルバーのボックス、小さい箱と大きな箱を車庫のピロティーとキャンチレバーで浮かせた形です。
鉄骨作りで、表札の支柱にも鉄骨のH鋼を使っています。
車庫の奥にはヤマボウシのシンボルツリーがあり、シンプルながらしっかり緑を取り入れた玄関から車庫周りとなります。

引っ込んだ玄関部分の周囲の壁は木板貼り、玄関に入ると白い壁の収納が続きます。
一部の扉には鏡をはめ込み、細い鋼線を使った繊細なデザインの手摺が印象的な階段が正面に見えます。
両側にカウンターがありますが、この上の照明は玄関に立つと光源が見えてしまうところが残念。
階段や収納の足元を照らす照明が見事なだけに、余計に目立ちます。

玄関の上り框はステンレスの薄い板でモダンな印象を強調、階段の段板には床板材を利用しています。
その階段を上がるとLDK、吊り戸棚付きのテレビ台の上はトップライトで、明るさをたっぷり取り入れています。
ただ晴れた日はテレビが見にくいかも知れません。

階段スペースはガラスで仕切られ、他は広いワンルームの空間となります。
リビングダイニングの隣にはデッキスペースがあり、全面が大きな窓でつながります。
キッチンの奥も横長の窓で、明るさを十二分に取り入れています。

テレビ収納の後ろの壁は、他の白い壁と違ってグレーです。
上部のエアコンも格子で目隠しされ、落ち着いたデザインとしています。
大きなソファーがあるリビングの隣には、楕円形のテーブルと木の曲面が印象的なダイニングスペースがあります。
照明機器も有名な製品で、こだわりのインテリアです。

ガラスで仕切られる3階に上がる階段は、スチールで白く、繊細ながらしっかりしたデザインの階段です。
踏み板はエキスパンドメタル、3階からの光を1階まで落とす工夫も追加されています。

キッチン部分はシンプルデザイン、コンロがダイニング側に来る配置で、背面の流しの周りに収納を集中しています。
その流しのカウンターの先は広い窓、カウンターと吊り戸棚の間は全てガラス窓となります。
コンロカウンターの側面にはスライド式の棚があり、炊飯器やオーブンなどが収まります。

キッチン隣は、扉で仕切られる食品庫です。
広いデッキスペースの中心には穴があり、シンボルツリーのヤマボウシがここでも見られます。
アルミルーバーの目隠しは角度を変えられるので、光や通風やプライバシーを調整できます。

室内の天井や壁は漆喰、床は無垢のチーク材が主に使用されます。
3階に上がると、登りきった突き当たりのスペースにアップライトのピアノがあります。
最初の部屋が次女の個室、薄緑の壁やトップライトの吹き抜けに面した波型ガラスブロックが印象的です。
四角い窓を追加して、通風も確保しています。

その隣が長女の個室、こちらは四角い窓にトップライトで採光を追加。
造り付けの机と収納も備わります。
入口扉の枠の上部をRとして、柔らかな印象を強調です。

3階の廊下の突き当りが水廻り、木で仕上げたバスコートがある浴室で、洗面所とはガラスのドアで仕切られます。
窓が大きく明るいスペースで、バスコートの高い壁でプライバシーも守れます。
バスコートは洗濯物を干せるチェーンが備わり、四角い開口からは街路樹も見えます。
広い浴室は壁の厚みを生かした棚もあり、大きな窓でつながるバスコートと合わせてさらに広さを感じられます。

1階に下りて、寝室の壁はリビングのテレビ廻りの壁と同様なグレー色。
シンボルツリーが見られる大窓もあり、明るさと落ち着きを兼ね備えた空間としています。


東京都文京区・大原邸-採光の工夫いっぱいの家は、鉄骨造、敷地面積95㎡で建築面積53㎡、延べ床面積132㎡です。
1階は47㎡で2階は48㎡、3階は37㎡です。
敷地は少し小さめの都市型住宅で、家族4人の住まいとしては標準以上の広さを確保しています。
建築費は3780万円で坪単価は94万円、鉄骨でこだわりのデザインや仕上げなので、高目となっています。
無駄を省いたデザインなので、仕上げやデザインのこだわりから予想するよりは安価となっているようです。

今回の住まい 東京都文京区・大原邸-採光の工夫いっぱいの家 は、すっきりした形に繊細でこだわりのデザインを取り入れていたところが印象的でした。
ウッドデッキやバスコートでプライバシーを守りつつ、十分以上の明るさを取り入れているところも特徴で、このあたりは普通の住まいにも活用できそうです。

壁の色を部屋のイメージに合わせて変えたり、壁の厚みを生かした棚や収納なども、使えるアイデアといえそうです。
モダンでシンプルなデザインながら、使いやすさや部屋のイメージをコントロールする色使いや自然素材の使い方など、好感が持てる住まい作りが印象的な住まいだったといえそうです。

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