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渡辺篤史の建もの探訪 東京都杉並区・筒井邸−多彩な趣味を生かす家 で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 多彩な趣味を生かす家 は、ご夫婦2人の為の住まいです。
建物の外観は黒と白のボックスを組み合わせたモダンな形で、鏡張りの玄関ドアと金属板の庇が印象的です。
白い低いボックスの屋上には緑も見えて、黒いボックスには切り欠きも見られます。
玄関脇の駐車場スペースとは別に、飛び出した黒いボックスが屋根となる1台分の駐車スペースもあります。
クルマはアウディのTT、タイトルのように趣味へのこだわりが伺われるところです。
駐車場をつなぐ植栽のメインはモミジで、向かいの住まいのモミジと合わせてモミジのトンネルとなる効果も狙っているそうです。

玄関ポーチの床は御影石、玄関の中の床にも続きます。
そして玄関ホールの床は深いブラウン色で、階段も同じ色としてシックにまとめています。
上り框がステンレス、収納の扉は鏡とモダンな印象を強めます。
そして階段脇の仕切りの壁をガラスとすることで、階下のトレーニングルームなどが見通せます。

床材は木材を炭化加熱処理して生じた割れ目に特殊な充填材を注入した材料を使用、ランダムに白い線が入り個性的です。
階段を上がると正面に黒い壁と縦スリットの窓にぶつかり、その横からダイニングキッチンに入ります。

ダイニングキッチンはキッチンとダイニングテーブルが直線に並ぶ配置で、少し上がったリビングと段差を持ってつながります。
ダイニングからリビングまでの床は玄関と同じで、キッチン廻りの床は白となります。
リビングには大きなテレビと高級スピーカーが備わり、高い天井のハイサイドライトからは陽射しが降り注ぎます。

リビングとダイニングを仕切るステップ部分にはステンレスカウンターの飾り棚がついて、落ち着いたモダンの印象をより高めているようです。
リビングの脇にはご主人のための長い机がある書斎スペース、高級ステレオもここにおさまっています。
正面の壁は赤い色で椅子はクリスタル、モダンな印象を高めるデザインを取り入れています。

ダイニングテーブルは大きなウォールナットの一枚板、椅子も様々なデザイナーズチェアーが並びます。
キッチンはステンレスの箱といった印象で、シンクが目立たないデザインです。
背面となる壁面に、コンロやカウンター収納や大きな冷蔵庫などが並びます。
斜めに立ち上がる天井面には三角形のトップライト、シャープなデザインです。

キッチン収納は手が届く高さだけに配置、長さがたっぷりあるので容量は十分でしょう。
ダイニングスペースの隣が広いデッキスペースと土の庭、外から見えた植栽(ハーブガーデン)はここにありました。

半階下のスペースが奥さんの書斎スペース、赤い壁がここまで降りてきています。
手洗いや洗濯と化粧が出来る机もあり、書斎の机の前には中庭の緑が見えます。
天井はリビングまで通じていて、ハイサイドライトから陽射しが降り注ぎます。
ご主人の書斎の先はスペースが開いていて、奥さんの書斎スペースとつながっていました。
ここの収納も鏡の扉です。

隣の部屋が水廻り、トイレと洗面所と浴室がワンルームで、1面が黒い壁、1面が中庭に面する窓となります。
シャワースペースをサイドの奥に置くことで、水跳ねが洗面やトイレにかかることを防いでいます。
基本が二人の住まいなので、ワンルームでも不便は少ないでしょう。

玄関まで下りて、水廻りの対面側が寝室となります。
デスク付きのツインベッドが、扉の正面にあるクローゼットスペースの右奥に広がります。
床はコルク、クローゼットの1面の壁が鏡で、身だしなみのチェックと同時に部屋を広く見せる効果もあります。

地下に降りるとダンスフロアで、床は竹のフローリングとなり明るい空間です。
そして中庭があり、シャラが伸びています。
壁一面にはバー付きの鏡があり、バレエのレッスンも出来る作りです。
ドライエリアを利用したデッキスペースと中庭つきで、地下室環境の改善だけでなく、各部屋から中庭を楽しめる点が印象的です。


多彩な趣味を生かす家 は、混構造(地下RC造・地上木造)、敷地面積93㎡で建築面積53㎡、延べ床面積124㎡です。
地階は35㎡で1階は46㎡で2階は43㎡です。
夫婦2人の住まいとしては十分な広さで、さらにほとんどワンルームとして使っているので、たっぷりした広さが感じられます。
建築費は3900万円で坪単価は103万円、やはり地下室付きの上にこだわりの材料などを使用しているのでコストは上がってしまいます。
ただコストを掛けただけの高級感がしっかり備わっているので、納得できる坪単価といえるでしょう。

今回の住まい 東京都杉並区・筒井邸−多彩な趣味を生かす家 は、ワンルームが基本の高級住宅として、お手本と出来そうな内容でした。
高級住宅としては若干小さめといえる住まいですが、ワンルームとすることで十分な広さが感じられます。

またモダンデザインの住宅としても、アクセントカラーの使い方を含めて参考となるデザインでした。
ちょっと店舗デザインの雰囲気もありましたが、嫌味ではないバランスの良さは見事といえるでしょう。
都市型のコンパクトな高級住宅として、デザインや使い方も含めて参考と出来る住まいだったといえそうです。

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