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住まいの廊下廻りにユニバーサルデザイン・バリアフリーを取り入れる場合に、確認しておきたいことや注意すべき点を紹介しましょう。

ユニバーサルデザイン住宅の廊下の幅としては、最低でも900mm欲しいところです。
車椅子が回転するには1.5Mの円が必要となりますから、廊下は出来るだけ直線にして、部屋の前を広めにして回転スペースを確保しましょう。
そこで本格的に車椅子の使用を前提とする場合は、廊下全体を1,500mm位の幅としましょう。
車椅子が通らなくてもよければ、手すりの分だけ広めの廊下とするだけでも構いません。

足が弱くて手摺が欲しい場合は、手摺の形がポイントとなります。
手摺の高さは小さい子供にとっては頭の高さに近いので、頭をぶつけたりするバリヤとなってしまう危険性があるのです。
また廊下を歩く場合には、手摺を押さえつけるような感じでつかまる事が多いものです。
そこで安易に丸い手摺をつけるより、カウンター状にしつつ、つかめる形の手摺にすることがお勧めです。

手摺形状

また床に段差がある部分や床仕上が違う部分や出っ張り部分については、見えやすくすることも大切です。
視力が弱くなっている家族は、似た色や同じような明るさで形や仕上が変わっていても気が付きにくくなります。
そこではっきり色分けしたりすることで、違う仕上や出っ張り部分を認識しやすくしましょう。
床の仕上が変わった部分では足の滑り方が違ってくるので、同じように歩いているとつまづく事もあるのです。

床の段差についても、出来るだけ減らしましょう。
段差をつける場合は、30mmほどの小さい段差は足が弱って歩く際に足を上げる高さが低くなっている人にとっては逆にバリアとなってしまいます。
そこで10cmくらいはっきり段差をつけるか、段差を無くすことが大切です。
段差がついてしまう場合には、はっきり色分けなどをして分かりやすくしましょう。
既存を改修する場合に小さいスロープをつけたりしますが、これも色分け等して分かりやすくしていないと、普通に歩く際にはつまづく原因となってしまいます。

住まいの廊下をユニバーサルデザインとする際に重要なことは、幅と手摺と段差を如何に動きやすく、見えやすく、危険がなく作るかということに尽きます。
平面でいえば、廊下を短く直線状に配置することがポイントです。
家族の体が弱っている部分をしっかり考えていくと、対策も自然と見えてくるのではないでしょうか。

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住まいづくり研究室                            2012年10月10日更新
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