住まいづくり研究室、タイトル画像

物件156 玄関に冷蔵庫がある家

劇的ビフォーアフターの使えるアイデアをチェック

住まいづくり研究室

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック


アフターアフターSPⅢ


物件156
玄関に冷蔵庫がある家


物件155
アキレス腱を切る家



住宅新築のはじめに


住宅リフォームはじめに


家づくりの設計と現場


快適さと使いこなし


建物探訪のデザインや
アイデアを活用

テーマ別
住まいづくりのポイント


 

住まいづくり研究室では
一級建築士の管理人が
はじめての住宅取得する際
から上手に使いこなすまで
住宅つくりに役立つ情報を
豊富にわかりやすく紹介

建築家や工務店や
ハウスメーカー選びから
建材設備を選ぶポイント
メンテやインテリアまで
住まいの情報が満載です。

 

劇的!ビフォーアフター 物件156 玄関に冷蔵庫がある家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。

 

玄関シャッターの使いにくさ以上に、2階床がブカブカで非常に危険です。
若干狭いものの2人住まいが基本ですから、シンプルな形も含めて、リフォーム自体はやりやすそうですね。
日光や通風を確保するアイデアがポイントとなりそうです。

柱や梁はそこそこしっかりした作りですが、なんと水廻りの柱が梁まで届いていません。
土台も傷みが激しく、補強が必要です。
土間コンクリートと両側に沢山の袖をつけて、補強を行う計画です。
2階の床を新しい基礎が支える形になるので、既存の弱い外周りコンクリート基礎の負担が減ります。
耐震補強にもなるので、上手い方法といえるでしょう。

断熱材は普通の袋入りタイプを利用、玄関を店舗と住まいで分けて2つ設置です。
店舗の動ける範囲は土間、それ以外は一面松の床です。
新しい耐力壁を有効利用した店舗の棚は、上手い使い方でしょう。

店舗に巨大なカウンターテーブルが付きました。
くつろぎつつ骨董品を選べるという奥さんの意向を実現したスペースです。
テーブルにLED照明を埋め込んで、骨董品を照らす工夫付です。
家族みんなが集まるダイニングスペースとしての利用も考えているようで、良いアイデアといえるでしょう。

2階のウッドデッキに、ステンレスに丸い穴が開いた可動式プランターを設置です。
面白いアイデアですが、可動にする点は疑問があります。
トップライトの光をプランターからの木漏れ日にするアイデア自体は面白いのですが、トラブルの不安を感じる可動装置なのです。

玄関廻りの郵便受けやスリッパ置き場は、上手くスペースを使っています。
店舗の椅子の座面には、要らなくなった着物の生地を利用、竹のスイッチカバーなど、細かい気配りが店舗らしくて良いですね。
古い扉を再利用したり、陶器の洗面器など古さを魅せる点も上手です。

1階にキッチンや食堂をコンパクトに設置、お店のカウンターとも近く、使い勝手が良さそうです。
さらに浴室や洗面など水廻りも1階に集中、骨董品の作業場まで設置と、コンパクトながら上手くまとめています。
店舗の玄関側に下足入があったりして、普段の使い勝手では店舗の玄関が中心となりそうな作りです。

階段上にトップライトを設置、階段スペースが光のスペースにもなります。
階段を扉で仕切れるところも、省エネを含めた細かい気配りが感じられます。

2階には古風な和室も設置、デザインが半端なところは気になりますが、ウッドデッキとのつながりで広さを感じます。
タタミの床と相まって、普段のくつろぎの場となりそうですね。

寝室もシックにまとめて、窓には面格子。
壁一面の収納には、扉に鏡と収納式のドレッサーも設置。
適度な大きさで、まとまりのよさを感じる寝室です。


今回はコンパクトにまとめたつながりのよさと、古い材料と古色を上手く生かしたシックな内装がポイントでした。
目立つアイデアは少なかったものの、堅実ながら心地良いアイデアが満載で、好感が持てましたね。

テーマがシックな現代和風といった趣で、落ち着く空間を上手く演出しています。
ただ店舗部分の隙のないデザインに対して、住居部分のデザインのまとめ方は今ひとつ。
設計者は店舗の設計がベースの人なのかもしれません。
とはいえシックでコンパクトな作りは、大いに参考になるリフォームだったといえるでしょう。

アキレス腱を切る家 玄関に冷蔵庫がある家 アフターアフターSPⅢ
劇的ビフォーアフターtop 物件156

ページトップ

住まいづくり研究室
住まいづくり研究室 アイコン    「住まいづくり研究室」へのリンクは自由です、連絡も必要ありません。

copyright 2009-2016 kazu All Rights Reserved