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物件173 外国人をもてなせない家

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劇的!ビフォーアフター 外国人をもてなせない家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。

 

今回は、築100年の元呉服屋の店舗を現代の住まいに改修する計画です。
本格的な日本建築で、広さや予算がビフォーアフターの中でも最高ランクとなります。
外国人をもてなしたり卓球の練習所となったり、多目的に利用されています。
特殊なリフォームとして、本格的で広い日本家屋や日本庭園をどのように現代風にアレンジして再生するのか楽しみです。


使える材料は再利用です。
沢山の建具や框など良い材料が豊富なので、どのように再利用するか楽しみです。
母屋はなかなか丈夫な作りですが、比較的簡易な作りの増築部分は 多くの部分が減築となります。

母屋は昔の石の基礎です。
床を支える大引きは地面の湿気で傷んでいるので交換となります。
そして防腐・防虫処理、これは現代の住まいの多くでも行われている方法です。

地面の湿気を防ぐ為に防湿シートを設置、近くの採石場から持ってきた細かい石で防湿シートを押さえます。
湿気を吸う石のようで、適材といえそうです。

床下の断熱にはコルクを使用、断熱効果だけでなく湿度を調整する機能も持たせました。
床暖房を設置して、快適さをアップします。
さらに必要な部分を補強して、壁には一般的な断熱材を追加です。

外壁は漆喰仕上、窓には木製の格子、床下換気口など和風のデザインで仕上げます。
残っている増築部分は屋根を母屋にあわせた瓦に交換して、一体感を持たせます。
家内安全を祈る鬼瓦のデザインが面白いですね。

昔の床柱は場所を変えて再利用、キッチンの隣に床の間が付きました。
ちょっと違和感のある配置ですが、外国人のもてなしには便利かもしれませんね。

五右衛門風呂は現代風の浴室に変更、場所も変わって庭が見える配置です。
壁にはモザイクタイルで金魚を描きました。

店舗のスペースは桜のフローリングとなり、本格的な卓球スペースとなりました。
天井も高くなって、快適な練習場に生まれ変わりました。
壁の色も弾が見えやすい色を採用です。

庭に面するリビングのコーナーには大きなガラスを設置、床の一部もガラスにして金魚に簡単にえさを与える工夫です。
ちょっとやりすぎの感もありますが、面白いアイデアといえるでしょう。

元々庭にあった御影石や取り除いた五右衛門風呂を活用して、庭のウッドデッキに露天風呂が完成です。
御影石からお湯が注がれ、五右衛門風呂は割った陶器で化粧されました。
ミニカウンター付きで酒の置き場所になったり、キッチンとコミュニケーションも取れます。

玄関面の丸窓には反物を利用、呉服屋さんの名残を伝えます。
なんと丸窓の枠は、古い円卓の枠を再利用したものです。

玄関ポーチにもちょっとした坪庭を設置、涼しさを演出です。
玄関は土間で囲炉裏を復活、ショーケースを設置してこの家に伝わる品々が飾られました。
古いたんすを下足入れとして再利用です。

土間につながる卓球スペースの上部には、古来の棟札も見えます。
収納つきのベンチを置いて使いやすさに配慮、隣は反物や家具で作ったソファーを置いてくつろぎのスペースも確保しています。
漆喰壁を活用したホームシアターにも利用できます。

小上がりの間は床付きのリビングダイニングキッチンとなりました。
本格的な作りの床の間や掘りごたつに床暖房が加わり、独特の空間を演出しています。
建具や家具も昔の物を再利用です。
キッチンは現代風の最新装備となりました。

隣は洋室のリビングダイニング、金魚の餌やりができる場所です。
和洋の2つのリビングで、生活に巾が生まれます。

水廻りは現代風に一新、快適さが各段にアップしました。
洗面所にはアイロン台も設置、古い建具などとのコントラストが面白いところです。

露天風呂のあるウッドデッキには、濡れても平気な畳の月見台も付きました。
住宅とは思えない、至れり尽くせりの演出といえるでしょう。

物干し台は減築した増築部分を利用、目隠しを設置して庭から見えない配慮です。
広い寝室も設置され、ここにも沢山の反物を再利用です。
2階には個室を準備、建具の再利用で個性的な空間となりました。

別棟の納屋も外装を改修、母屋に合ったデザインとなりました。
増築部部を含めて、全体にまとまりが出ましたね。


劇的!ビフォーアフター 物件173 外国人をもてなせない家 では、大きさと独自のアイデアが光るリフォームとなりました。
これまで目立った新素材による改修ではなく、昔からの素材をしっかり活用しているところが大きなポイントです。
元々良い建具や木材などが豊富に使われた住まいだったので、再利用しても立派ですね。
ただ古いだけでなく、新しいデザインも取り入れているところが斬新でもあり、多少違和感を感じるところでもあります。
とはいえ珍しい本格的な民家再生として、新しいアイデアや手法を感じさせてくれたリフォームだったといえそうです。

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