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物件198 6畳に孫7人が寝る家

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劇的!ビフォーアフター 物件198 6畳に孫7人が寝る家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。

 

今回の劇的!ビフォーアフター 物件198 6畳に孫7人が寝る家 は、普段は3世代6人家族の住まいですが、週末や学校が長期休みの期間は14人家族の住まいとなります。
6人の住まいとしては十分な広さなのですが、さすがに14人が集まると使いにくさが目立ちます。
さらに玄関近くの床が傾いていたり、地面の段差を利用した半地下状態で住まいの一部が乗る形の駐車場部分は鉄骨が錆びて浴室から水が漏れたりしているので、住まいの安全性も気になるところです。
今回のリフォームのポイントは、部屋が細かく分かれているので整理しつつ、如何に住まいの安全性を確保するのかという点となりそうです。


解体が進むと、車庫に住まいが乗る部分の床下の鉄板が錆びて穴が開いている状態です。
通常はコンクリートを打つはずの部分にコンクリートがないので、錆が進んでしまったようです。

その駐車場に乗る部分の外壁には筋かいが少なく、1箇所は切れてしまっています。
平屋で内部の部屋の仕切りが多くバス板(薄い板を並べて貼って外壁の下地とする板)があるので、全体の構造強度としては大した問題はなさそうですが、内部の仕切りを無くすと弱さが目立つことになりそうです。

まず車庫の錆びた部分の鉄板を新しくして、鉄筋コンクリートを打設。
地面の上の基礎と一体化することで補強しました。

駐車場の鉄骨部分は錆を取って再塗装、さらに内側に丈夫な鉄骨を組むインナーフレーム工法で、駐車場部分をしっかり補強しました。
新しい柱のベース部分の強度が若干気になりますが、補強方法としては的確といえるでしょう。

木造部分は柱が傾いた部分を補修します。
さらに新しい柱を追加して、柱の間にパネルを貼って、強度の高い壁としました。
内部の仕切り壁がなくなる分、外側で補強する作戦でしょう。

そして断熱材を追加、壁や天井は古紙を再利用した吹き込み断熱工法を採用です。
断熱性能については、かなり高いレベルで確保したことになります。

南側の部屋は内部の壁を取り払い、天井も高くして広い空間を確保しました。
壁の一部にFRPのグレーチングを使い、通風や視線を確保しつつ、構造強度を高めます。
木のバッテンの筋かいとどちらが良いかは、好み次第でしょう。

広い部屋には大きなダイニングキッチンを設置、そして床のレールの上に3つのボックスが設置されました。
その奥には3つの勉強机が並びます。
3つのボックスは椅子兼収納となっていて、勉強中は引き出した状態で使い、必要が無いときは机部分まで押し込んで、部屋を広く使うアイデアです。
上部にも袖壁とガイドをつけることで、安定して動かすことが出来ます。
後片付けの癖もつくようになりそうな、いいアイデアの勉強スペースです。

玄関につながるアプローチのスロープ部分は、波型の袖壁を作りスイス漆喰で仕上げます。
床にはタイル目地を作った舗装材を塗って、リゾート風のポーチ空間が完成です。

車庫の脇には庭があるので掃除を行い、そこの樹木を利用して展望台を設置です。
30年前に建てたこいのぼり用の15Mもある桧の柱は、短く切って展望台や物干し場につながるスロープの手摺などに活用です。
展望台の床板は防腐処理された材料を使用、景色と共に自然を感じられる展望台が完成です。

庭には伝声管やブランコ、飛び丸太や渡りロープやポールなど、楽しい遊具を設置です。
残った廃材をたくさん活用して、安く楽しいアイデア遊び場が完成しました。

思い入れのある古いダイニングテーブルを加工して額縁を作成、おばあちゃんが描いた家族の油絵を入れて玄関に飾ります。
テーブルの脚はベッドの手摺に生まれ変わり、リフォームの完成です。

外観は形はそのまま屋根や壁を一新して、白く明るい外壁に大変身です。
ポーチ横の車庫の上には芝生のスペースも出来て、リゾート風のポーチデザインを強調しています。
奥行きの深い車庫も白い壁となり、シャッターをスイングアップタイプとすることで、使いやすさも加えています。
壁には新しい柱との隙間を利用した、収納棚も付きました。

アプローチのスロープ部分にも、滑りにくいカラー舗装を行いました。
玄関ドアは木製風デザインのアルミドアで、デザインと使いやすさを両立しています。
玄関収納は広いウォークインタイプで、収納の中でも靴を脱いで上がることが出来ます。
収納スペースも十分で、玄関がすっきり使えるようになりました。

玄関の脇は泊まりに来る娘夫婦のための客間で、普段は趣味の部屋にも使えます。
専用の洗面台も備えられ、趣味や生活の使い勝手がより良くなる配慮です。
納戸とトイレも備わります。

30畳もあるダイニングキッチンは、広いキッチンスペースを確保。
2台の冷蔵庫スペースを確保、跳ね上げ式の作業兼ダイニングカウンターを設置して使い勝手を向上しています。
長いダイニングテーブルには、長いすや古いダイニングテーブルの天板を再利用した鍋敷きも備わります。

勉強スペースには、収納つきサイドテーブルが収納可能なアイデア椅子が付きます。
仕切りの扉も付き、勉強に集中しやすい配慮もうれしいところでしょう。

ダイニングテーブルが2つに分かれ、端に寄せて並べれば普段の6人用のテーブルとなります。
残った広い空間で、空手の稽古も出来るスペースを確保しました。

子供部屋は3人分の作り付けベッドとなり、収納スペースも確保しました。
その上部はロフトで、遊び場としても使えそうです。
グレーチングで囲まれた子供部屋の脇には、ベビーベッドも用意されました。

寝室には大きなクローゼット付、たくさんの洋服や物がしっかり収まります。
洗面所には洗面器を2つ設置、広めの収納スペースも付き、洗濯機も入ります。
浴室も広く、シャワーも2つ付きました。
2つ目のトイレも付いて、たくさんの人数に対応可能な水廻りとなりました。

車庫上の物干し場はウッドデッキと屋根が付き、憩いのテラススペースとなります。
ダイニングと床の高さが同じなので、ダイニングテーブルを移動してくることも出来ます。
洗面所の勝手口からつながる物干し場はそで壁で仕切って、視線を遮りつつ、雨でも干せるスペースとしました。

テラスの一部はテラコッタタイル仕上げとして、バーベキューなども出来るスペースを確保。
さらに展望スペースや遊び場につながる、楽しい屋外空間となりました。


劇的!ビフォーアフター 物件198 6畳に孫7人が寝る家 は、子供の為の楽しい空間とアイデア満載のリフォームとなりました。
構造的に弱かった部分をしっかり補強しつつ、アイデア満載の家具や装備で、家族の趣味や習い事に対応できる機能を備えた住まいに生まれ変わりました。

収納や遊び場では、参考にできる実用的なアイデアも豊富です。
特に勉強スペース周りのアイデアの多くは、普通の住まいのリフォームにも活用できそうです。
屋外部分の耐久性は今ひとつという印象ですが、家族の成長を考えると10年後の軽いリフォームが前提といえるのでしょう。

今回のリフォームは、子供がたくさんの大家族という特殊な条件を、楽しい機能を豊富に備えることでプラスに仕上げました。
収納などのアイデアの豊富さも印象的で、使えるアイデア豊富な上手いリフォームだったといえそうです。

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