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ハウスメーカー選びから
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メンテやインテリアまで
住まいの情報が満載です。

 

 

 

メールマガジン  こだわりの住まいを上手に創る 創刊号  の内容です。

 

■■■■■□□□□−−こだわりの住まいを上手に創る−−□□□□■■■■

          住まいづくり研究室 メール便

                        創刊号 2008年 5月23日

       住まいづくり研究室   http://www.ie-erabi.com
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     住宅の新築から、リフォームやインテリア選びまで、
  こだわりの住まいを上手に創り、活用するための情報をお届けします。
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皆さん、はじめまして。
私のメールマガジンに興味を持っていただき、ありがとうございます。

住まいづくりには、色々な段階があります。

土地選びや建築家選びから、設計や工事を経て新築住宅が完成します。
住宅が完成したら、インテリア選びが始まります。
さらに家族の成長にしたがってリフォームも必要になるでしょう。
住宅を長持ちさせるには、メンテナンスも欠かせません。

そのような、一生続いていく住まいづくりを上手に行なうには、
ちょっとしたコツを知っていると、かなり役に立ちます。

このメールマガジンでは、住まいづくりに流れに従い、約1年かけて、
実際の住まいづくりの手順に従った考えるポイントやチェックすべき点等を
実践形式でお伝えします。
建築家に依頼するこだわりの住まいづくりを中心とした内容とする予定です。

さらに、住まいづくりの為になる情報や建築関係のニュースの中から、
気になるニュースや為になる情報を厳選して掲載します。
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■木造の住まいづくり PART1

建築家(建築士)と作る こだわりの住まいづくりを考える場合に、
どんな心構えが大切なのか、考えてみましょう。

一番大切なことは、住まいを持つ覚悟です。

住まいを建てる現金を持っている場合は 特に問題はありませんが、
住宅ローンを利用する場合には、返済期間がかなりの長期になります。
その間、ずっと返済し続けなければならないのですから、
相当な覚悟が必要なのです。

お金の覚悟が決まったら、時間がかかることも覚悟する必要があります。
ハウスメーカーに依頼する場合でも、計画から完成まで半年位はかかります。
建築家に依頼した、こだわり住宅の計画を行なうならば半年程度は必要で、
更に工事にも半年ほど、合計で1年ほどの時間がかかってしまうのです。

更に、好みの住まいを建ててくれる相手探しにも手間や時間がかかります。
家族の好みのデザインを決めて、その好みにあった住宅を作ってくれる最適な
建築家(建築士)を探さなければなりません。
建築家によっては、デザインや住宅を設計する実力が大きく違ってくるので、
好みのデザインをしてくれる、しっかりした建築家選びが大切なのです。

このように、こだわりの住まいづくりには色々な部分で覚悟が必要です。
住宅資金に関しては、誰に依頼してもそれなりの覚悟が必要といえます。

建築家に依頼するから特別に金額が上昇してしまうことはありません。
(予算に応じた設計が出来るので、予算に応じた住まいが出来ます)

住まいにかけた金額に似合う、コストパフォーマンスの高い住宅作りには、

 じっくり時間をかけて計画を行なうこと
 建築家から材料まで良く考えて選ぶこと

この2点が一番のポイントとなるのです。

つまり、長い時間がかかることと考えることが多くなるという点が、
住まいを建築家に依頼する際の、覚悟すべきポイントなのです。


と、創刊号から厳しいことを書いてしまいましたが、
本気で住宅作りをすると 心に決めること が最大のポイントなのです。


    次回は、住まいのイメージを掴む の予定です。

実際に新築が進んでいて、このメールマガジンの発行が遅くて待てない場合や
もっと幅広い情報をお探しの場合は、私のサイトを御覧下さい。
住まいづくりの様々なシーンで役に立つ情報を掲載しています。

  住まいづくり研究室   http://www.ie-erabi.com


■住まいの情報

200年住宅のモデル事業の第1期募集分が7月上旬に決定、公表される予定です。
募集部門は新築住宅だけでなく、既存住宅の改修、維持管理・流通などの
システムの整備、技術の検証、情報提供および普及の5部門にわたっています。
決定されたモデルには、1戸当たり200万円の補助が出ます。

このモデル事業には、貴重な税金が100億近くも使われる予定です。
それほどのお金をかけて行なう事業としては、内容が不透明といえます。


そもそも、200年もつ住宅を仕様だけで判断することは出来ないのです。
定期的なメンテナンスをしっかり行いさえすれば、現在建てられている住宅
レベルであれば、ほとんどの場合200年もたせることは可能です。

逆にメンテナンスを行なわなければ、どんなに良いつくりをしていても、
200年もつ住宅は作れません。
住宅を構成するバーツの全ての部分が200年もつはずがないのです。

また、外国の住宅の寿命を比較対象にしていますが、
シロアリ被害が圧倒的に多く、高温多湿の日本の環境を考慮に入れている
内容とも思えません。

さらに、樹木のリサイクルを考えれば、植林のサイクルである50-100年程度
の寿命が住まいの寿命としては適切な期間と感じます。
課題は、定期的なメンテナンスと建材の効率的なリサイクルなのです。


現在、築後200年以上経過している民家も、色々なところに残っています。
これは、定期的な増築やリフォームを行なっている場合がほとんどです。
しかし、これらは200年住宅の仕様には、まず適合しないでしょう。
そもそも、現在の建築基準法では違法建築物ということになってしまいます。

現在の住まいの寿命が短い原因の多くは、戦争後の物資が少ない時期に
未熟な作りとなっていることなのです。
リフォームを行なっていると、構造部分が現在の基準よりもはるかに弱い
作りとなっていることがすぐに分かります。

この最悪の時期に作られた住宅の寿命を基準としている事自体、
根本的な問題を理解していないことが伺える制度といえるのです。


木造住宅の資産価値の低下が他の構造よりはるかに早いことや、
リフォームに対する住宅ローンの利用しやすさなど、
現実的に住宅の寿命を伸ばすには改善すべき点が他にも色々とあるはずです。

住宅を長く使い続けるには、ほとんど現実不可能な200年住宅という
幻想を提示して、税金を浪費するより、
木造住宅の本当の資産価値を適切に評価し、
利用しやすいリフォームローンを作ることが基本といえるでしょう。
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こだわりの住まいを上手に創る バックナンバー集 こだわりの住まいを上手に創る 第0002号

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