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渡辺篤史の建もの探訪 千葉県富津市・土田邸−毎日がリゾート生活 で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 毎日がリゾート生活 は、ご夫婦2人と子供二人の4人家族の住まいです。
建物の外観は、上下にボックスを重ねたような形です。
下のボックスは土色で柱と梁を強調した門のようなデザインで、上のボックスはシルバーで南側の庇を強調した四角い箱型のデザインです。
建物の後ろの方には、シルバーのボックスが下りてきています。

敷地はかなり広いようで、流木を散らばらせてあり、建物の隣には薪が積んであっても十分以上の余裕があります。
しかも目の前には海が広がり、開放感があります。
ただ、津波や高潮の不安はあるかもしれません。

両開きでガラス面が広い玄関ドアには、目隠しとなるブラインドが内蔵されています。
玄関に入ると広い土間の空間で、正面に薪ストーブが備わります。
向かって左側に大きく回って上がる階段があり、右側に部屋が2つほどあるようで、その両側を丸太を切り出した飛び石ならぬ飛び木でつないでいます。

玄関の土間は真砂土と呼ばれる土を使用、椅子や薪割りの斧が置いてあります。
9mくらいの高さがある丸窓付きの吹き抜けも含めて、古い欧米風の独特なくつろげる空間となっています。
薪ストーブの裏の階段壁の仕上げは大谷石、デザインと防火を兼ねた仕上げ材を採用です。
広い階段の下は収納、かなりの広さがあります。

階段を上がった中2階は、真ん中にハンモックが備わる子供部屋となります。
落書きが出来る白板があったりして、開放的な空間です。
波型に加工された手摺子など、凝ったデザインも取り入れています。

さらに階段を上がると、L字型のダイニングキッチンにつながります。
ダイニングスペースの壁はほとんどが窓で、明るく海の前の緑も楽しめる空間です。

アイランド型のキッチンは奥行きが大きなカウンター兼用タイプ、広さとしては標準的で使いやすそうです。
後ろに作業カウンターがあり、奥には大きめの窓が備わります。
吊り戸棚の裏に逆さにワイングラスが釣り下がり、ワイン好きのご夫婦であることが伺えます。
キッチン収納は合板仕上げのオリジナル、冷蔵庫と奥行きを合わせてすっきりまとまっています。

DKの天井は合板仕上げ、上にロフトがある低い部分は白い塗装仕上げで高い部分は素地のようです。
その下がった天井を利用して、ダイニングの上に長い照明受けが取り付きます。
壁には電球の両側を段々に加工した木の板で囲い、陰をデザインした照明としています。
キッチン脇のダイニングテーブルは比較的コンパクト、ダイニングキッチンは家族専用という感じのスペースとなります。

ダイニング上部のロフトを支える柱や梁はかなり大きめで、それを見せることで安心感を加えています。
ダイニング先のスペースがご主人のワークスペース、通常はリビングスペースとするような一番良いところを仕事場に確保しています。
長いソファーベッドも備わり、リビングとしての使い勝手を意識しているのかもしれません。

コの字に続く窓の外は、コの字のデッキスペース。
玄関の上から張り出したスペースで、スチールに網を張った手摺を採用です。
このデッキスペースを支える1階部分が、土色のフレームです。
壁の金属板はガルバリウム鋼板の波板、安価なコストと海の波のイメージを強めるデザインを兼ねています。

ダイニングとワークスペース上のロフトに上がると、天井高さを抑えてはいるものの海が見える高さとなります。
全体的に建物を高くすることで、法的には2階建てながらロフトからの見事な景色を得ているようです。
このロフトからは、天窓を通じて屋根の上にも上がることが出来ます。
さらに高く景色が良くなりますが、周りに囲いが無いので普段活用するほどではなさそうです。

1階の降りて玄関すぐ隣の扉が、水廻りと和室につながります。
和室は木の長いバーに丸い穴をあけたデザインの間接照明で、床は縁が無い琉球タタミ。
合板の天井や個性的なパターンの格子の障子など、モダンデザインの和室です。

柱に取り付く腕木のような木が、同じデザインで外壁や和室などに配されることで統一感を出しています。
和室の大きな2枚引きの扉を開けると、玄関土間とワンルームとなります。

水廻りは洗濯機と乾燥機と洗面台を仕切る枠がありますが、普通の洗面台を採用しています。
ただ浴室は天井と壁が桧板の仕上げで、スムーズな縁のデザインをした浴槽が備わります。
ブラインド内臓の掃き出し窓から、屋外に直接出ることが出来ます。
外でシャワーを使って、屋内に入れる作りでもあります。


毎日がリゾート生活 は、木造、敷地面積721㎡で建築面積75㎡、延べ床面積123㎡です。
半地下・1階は65㎡で中2階・2階は44㎡、延べ面積と計算が合わないのはどの部分なのか気になるところです。
家族4人の住まいとして標準以上の広さで、敷地の広さや天井の高さ、さらにロフトやデッキスペースがあるので、かなりの広さが感じられます。
建築費は2900万円で坪単価は78万円、高さとこだわりのデザインなどが詰まっているので、設備は普通ながらコストは高目となります。
とはいえデッキスペースやロフトの広さを考えると、実質の坪単価はもう少し下がりそうです。

今回の住まい 千葉県富津市・土田邸−毎日がリゾート生活 は、テーマである海沿いのリゾートハウスとして個性的にまとめられた住まいだったといえそうです。
高い天井や広い玄関土間など一般的な住まいとはかなり異なっている分だけ、開放的なリゾート風の雰囲気が増していたのです。

全体的な作りはリゾート風の住まいなのですが、景色の良いロフトや和室の間接照明など、普通の住まいでも参考にできそうなアイデアがかなり見られました。
住まいに楽しさや開放感を加えるというアイデアという点でも、参考にできる内容を見つける楽しさがある住まいだったといえそうです。

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