劇的!ビフォーアフター 物件155 アキレス腱を切る家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
今回も2時間のスペシャルです。
木造2階立ての店舗兼住宅で段差が異常に多く、奥さんがアキレス腱を切ってしまった事もある住まいのリフォームです。
空間はかなり広く予算もそこそこあるので、段差を解消しつつ使いやすい空間にすることが、リフォームのポイントとなりそうです。
解体が済むと、つないだ部分が弱点になっているようです。
傷んでいる部分は少ない感じですが、梁のつながりが複雑で、基礎も中間がありません。
既存の基礎が無筋なので、新たに鉄筋コンクリートの基礎を作って一体化。
真面目で信頼感のある補強といえるでしょう。
さらに道路に面した6坪分を解体、その上で構造部分の補強を行います。
手を加えた接続部分と片側の床をフラット化、残った片方の段差は効果的に活用するようです。
奥さんの実家はかなり広い家で、天井も高く、立派な作りです。
マレーシアは住宅事情が良好なんですね。
一般的な断熱材に無垢のナラ板の床と、今回はなかなか手堅いリフォーム手法を使っています。
減築した部分に丈夫な鉄骨で、広いバルコニーを作ります。
高い目隠しつきで音やホコリや視線を遮りつつ、くつろぎのスペース兼物干し場となります。
電動で動くテント付きで、雨にも安心です。
奥さんがマレーシアで購入してきたマジョリカタイルを、玄関ポーチの床に埋め込みます。
その横にはステンレス製の手摺兼プランターを設置です。
個性的で面白い玄関スペースとなりました。
キッチン廻りや階段の側面にも そのタイルを利用、日頃から故郷を感じることが出来ます。
昔ながらの手の込んだ霰組継ぎ手で組んだ箱をたくさんつくり、子供たちの共有スペースに下りる階段としました。
70cmと大きな段差を解消しつつ収納に使える点は便利ですが、踏んだ瞬間にズレそうで不安です。
子供みんなのテーブルになる使い勝手は面白いのですが、収納として使っていたら動かすのは一仕事です。
ちょっと無理も感じるアイデアといえるでしょう。
銭湯の富士山の絵を子供3人で協力して描き、それをモザイクタイルに変換、浴室の窓に貼り付けました。
窓を開けるとベランダとつながり、半露天風呂になります。
いいアイデアですが、このタイル作りには相当お金がかかりそうですね。
脱衣室には銭湯タイプの脱衣棚やアンティークの扇風機を取付けて、さらに銭湯気分を演出です。
ベンチが付いているのもうれしいところで、作業台も付いています。
ここからベランダに出られるので、洗濯物を干す時にも最短距離です。
外見は減築して前面にバルコニーと駐車場を確保、一気に現代的な表情となりました。
表札も子供たちの手作りです。
キッチンは対面式でかなり大きめ。
マレーシアの生地を生かした椅子は、キッチンや階段に埋め込まれたタイルと共に、独特の雰囲気をかもし出しています。
階段下を収納として有効利用しつつ、勝手口も設置と効率のいい使い方をしています。
段差を上手く利用して掘りごたつ付きタタミの間を設置、キッチンから使いやすい動線となります。
ただ、テーブルを伸ばすことや収納してフラットにできるアイデア掘りごたつは、ひとつが大きいので変更する作業が大変そうです。
縁側の外部には坪庭を設置、書斎スペースに活用できる持ち上げ机を装備と、広い縁側を有効活用しています。
寝室にはクローゼット一体の鏡台を設置、使わないときにはスッキリしています。
トイレも同じ高さの床面に設置です。
間仕切付きの子供部屋は定番ですね。
収納棚をはしごしても利用、ロフトにつながるアイデアです。
今回のリフォームは、手堅い作りと家族の好みを上手く汲み取ったデザインに好感が持てました。
アイデア自体も手堅いものが多く、使いやすく快適なアイデアが満載でした。
構造的な補強も安心して見ていられる、真面目なリフォームといえるでしょう。