光熱費節約住宅のためには、設備機器に効率が高い製品を選ぶことも大切です。
住まいに使用される最近の設備機器は、エネルギーを効率よく使う、つまり光熱費を節約できる製品が多くなっています。
エアコンでは、省エネ率が高い製品から選ぶことがポイントです。
その中でも省エネラベルが4つ星ではなく、5つ星のエアコンを選びたいところです。
電源としてはIHヒーターも使うのであれば、200V仕様のエアコンの方が光熱費を節約できる場合もあります。
コンロでは、効率が高いIHヒーターが光熱費を節約するためには効果的です。
現状ではガスコンロのガス代よりも、IHヒーターの電気代のほうが安価なのです。
IHヒーターは鍋やフライパン選びがポイントなので、専用の調理器具もそろえましょう。
一般の調理器具を使用すると光熱費の節約効果がなくなってしまうので、専用の調理器具は必須なのです。
トイレでは、最近の有名メーカーの製品は使用する水が6リットル位の節水型便器になっているので、さほど意識する必要はありません。
それよりも定番の機器を選ぶことで、住まいのトータルコストを減らすことを重視します。
念のために、選んだ機器が使用する水の量をチェックしておきましょう。
過剰な機能が付いた便器は常に電気を消費していることも多いので、光熱費の節約から考えるとマイナス部分もあります。
そこで必要最小限の機能を持つ便器を選ぶことで、コストと光熱費の両方を減らすことが出来ます。
また節水にこだわるならば、かなり高価になりますが4リットルくらいの水で流せる製品を選びましょう。
このときには、電気を使わずに水を流せる製品を選ぶことが大切です。
浴室では、浴槽の断熱性能がポイントです。
浴室全体の断熱性能が高いシステムバスもありますが、部屋全体が暖かくなる為に、浴槽のお湯はぬるくなり易い場合もあります。
お湯を冷まさない光熱費節約のためには、浴槽自体の断熱性が高い製品が有利となるのです。
浴槽と部屋の両方が断熱されていればより効果的ですが、その分コストが高くなります。
また風呂フタを閉めておくことも、お湯を冷めにくくする為には重要です。
給湯器も、光熱費節約の為にはポイントとなります。
しかし設置費用が高い製品も少なくないので、トータルバランスを考えることが大切です。
光熱費を節約できる給湯器といえば、エコキュートが有名です。
生活に必要なお湯の量とエコキュートの容量の上手なバランスが、設置の際のポイントとなります。
光熱費の節約効果がある発電できるガス給湯器はエコウィルですが、エコキュートと比較するとちょっと不利な部分もあります。
IHヒーターやエアコンの利用などを考えると、ガスを別に使用すると光熱費の節約効果が少なくなってしまいます。
エコウィルを光熱費節約の効果で考えると、温水式床暖房の併用が欠かせないのです。
話題のエネファームは設置費用が高すぎるので、光熱費節約(コスト)を重視する場合は選択肢に入りません。
通常タイプのガス給湯器や石油給湯器としては、エネルギー効率が高いエコジョーズやエコフィールを使いましょう。
太陽光を利用する太陽熱温水器は、温暖な地域で普通に使えば間違いなく光熱費の節約効果があります。
住まいで使用するお湯の量にあわせた、適切な容量の太陽熱温水器を設置することがポイントです。
最近では他の給湯器と連携して同じ蛇口から使える製品もあるので、使いやすくなっています。
太陽光発電は設置費用を考えると、光熱費の節約にはつながらない場合も多くなります。
省エネルギーやエコロジーのためには優れた設備なのですが、光熱費節約の観点から見ると、太陽光発電は設置費用が高すぎます。
また昼間電気をたくさん使う家庭では、売電量が少なくなるので不利になります。
最近では安価な太陽光発電製品や受け取ることが出来る補助金が高い地域などもありますが、光熱費の削減効果で太陽光発電の設置費用を回収できる地域や家庭はそれほど多くは無いのです。
せっかく光熱費を節約出来る住まいを作ったら、住まいに持ち込むテレビや冷蔵庫、洗濯機なども光熱費を節約できる製品を選びましょう。
テレビや冷蔵庫は、エアコン同様に省エネ率が高い製品がお勧めです。
洗濯機は最近流行の横から洗濯物を入れるタイプの方が、電気や水の使用量が少ないので光熱費も節約できます。
光熱費節約を謳った設備機器でも、実際には光熱費を節約できない場合も少なくありません。
設置費用と光熱費節約のコストを比較するポイントは、単独で比較することです。
オール電化住宅など全体的に計算してしまうと、トータルでは光熱費の節約で機器の費用をまかなえても、部分的に見ると設置費用が高すぎる部分が含まれてしまうこともあります。
設備機器によって住まいの光熱費を節約する場合、設備一つ一つの設置費用と光熱費節約効果を、単独でしっかり比較して選ぶことが大切なのです。
また住まいに持ち込む家電製品も、光熱費を節約できる最新機種を選ぶことも大事なポイントとなるのです。