劇的!ビフォーアフター 物件139 6人で6坪の家 に採用されているアイデアをチェックしましょう。
住宅角の部分の柱や土台が腐っています。
浴室の防水不良が原因のようで、相当危険な状態です。
周囲が健全なために、何とかもっていたという印象なのです。
基礎の立ち上がりまでコンクリートを増し打ちをしているので、強度の高い補強となります。
傷んだ土台や柱を取り替えて、何とか補強が完了です。
一部の柱を途中でカット、間に梁をいれていますから、床下収納スペースを作るようです。
その上に2層作って、住まいの半分くらいを3層にする計画のようですね。
狭さを克服するための、定番ともいえる手法です。
5層のスキップフロアになり、近くなりがちな視線を避けることができます。
階段廻りのカーペットの壁やロッククライミング風の取っ手は、柔らかさやスリップ防止だけでなく、吊り具としても活用。
これはなかなかのアイデアで、落書き可能な壁と組み合わせて、独創的で面白い階段空間となっているのです。
水廻りが玄関脇に集約され、細かい収納を設置することで、使いやすい水廻りにまとめています。
玄関脇の洗濯機置き場は、かなり微妙な配置ですが、この狭い住宅では有りでしょう。
1面をブラインドとしているところが、使い勝手の妙となりそうです。
おばあちゃんの個室はコンパクトながら、すっきりまとまっています。
収納内部の引き出し式のハンガーは、階段による高さの制限があるとはいえ、若干高さが不足している印象です。
2層目のダイニングキッチンは、部屋を白くすることで開放感を演出、壁を活用した収納やスライド式のテーブルが、使い勝手の巾を広げています。
この下は外部から使える倉庫となります。
3層目は小さめのリビング、勉強や仕事やインターネットなど、みんなで利用するスペースとなっています。
移動式のテーブルや遊び心のある階段と含めて、意外な多用途空間です。
クローゼット付で寝室として使えるところもポイントでしょう。
階段を仕切ると階段の巾がかなり狭くなるのは、家の小ささを考えれば仕方のないところでしょうか。
4層目は子供部屋、防音効果が高いペアガラスと説明されていますが、現実はちょっと違います。
ガラスの防音性能はペアガラスでは、さほど上がらないのです。
サッシの気密性が高いために、普通のサッシより防音効果が高いというのが真実なのです。
ベランダ付のかなり開放的な空間で、収納やトイレまで付いています。
5層目に上がる階段はカラフルで、収納付。
かなり広いロフトスペースで、将来は個室にも使えそうです。
久しぶりのビフォーアフターは、狭小住宅のリフォームでスタートです。
狭さを克服するスキップフロアーとしても、かなり完成度が高く、よく考えられたリフォームといえそうです。
使い勝手や収納のアイデア自体は、普通サイズの住宅でも活用できる部分があって、参考になります。