劇的!ビフォーアフター 物件141 同居できない家 に採用されているアイデアをチェックしましょう。
基礎の補強の際に、床暖房を加えました。
床下が乾燥することで、シロアリも防ぐことが出来ます。
筋かいや柱と梁の接合部に制震ダンパーをつけていますね。
大きな地震の揺れを抑える効果はありますが、長手方向については長屋の隣への影響は少ないはずです。
狭い方向の強度が問題になるはずなので、長手方向中心の制震装置の設置はちょっと微妙な感じです。
元々長手方向には筋かいの外部に合板が張ってあるので、変形自体がかなり少ないのです。
羊毛の断熱材は、断熱性能は高いものの、コストとの兼ね合いがポイントになります。
床暖房の効果を最大限に発揮するための選択といえるでしょう。
床板を厚くするのは、床暖房を行う床としては、よく考慮する必要があります。
根太を無くすことは出来ますが、床板が厚いとそれ自体の断熱作用があるので、温度の上昇に時間がかかります。
常時床暖房を行うことが前提の工法といえるのです。
床を下げる目的なら、根太を低い位置に配置する工法もあります。
風呂とトイレと洗面を1坪ほどでまかなう作りは、狭い住宅では大きなポイントになります。
最近多くなった浴室をガラスで仕切る壁は厚みを減らせるので、室内を広くすることができるのです。
さらに明るさや実際以上の広さも感じることが出来る、効果的な作りといえるでしょう。
収納式の洗面台も、空間の効率的な利用のためには、非常に面白いアイデアです。
浴室を使用する時間帯と洗面を利用する時間帯はまったく異なるので、これを同じ部屋で行えればスペースを省略できます。
床に乾燥が早いタイルを使っている点も、洗面として快適に使えるポイントです。
キッチンに洗濯機を上手に隠しながら配置、テーブルを含めてコンパクトにまとめることで、空間効率が高いダイニングキッチンを作り出しています。
一人暮らしのワンルームを家族向けにアレンジしたような作りの、コンパクト空間といえそうです。
収納式のワゴンテーブルも面白いアイデアです。
階段がスライドして収納になるという作りは、ちょっと微妙でしょうか。
階段のぐらつきや耐久性の問題に対して、収納スペースが増える分はわずかです。
これまで多くの例がある引き出しタイプの方が、便利に使えそうな気がします。
コンパクトで収納豊富な個室は、よく考えられていますね。
小さなベランダとのつながりも、コンパクトながら気持ちのいい印象です。
寝室は、階段上のスペースをデザインに取り込みつつ収納にしているところがポイントですね。
しっかり多様に使えるドレッサーを作り出したところにも、無駄な空間を作らないという設計者のこだわりを感じます。
部屋を間仕切ることが出来る移動式クローゼットも、定番ながら使い勝手が良さそうです。
一つが小さめなので、動かしやすいところもポイントでしょう。
ロフトスペースも最大限活用しています。
コンパクトな住まいづくりのための、お手本のようなリフォームといえます。
構造部分ではちょっと矛盾を感じたものの、室内の収納確保やコンパクトに収める作りは、非常に参考になるアイデアがたくさん盛り込まれていました。