劇的!ビフォーアフター 物件145 食卓の真横を車が通る家 に採用されているアイデアをチェックしましょう。
内部はこれまでの住まいに比べると比較的しっかりしていますが、やはり傷みや弱点があるので、補強となります。
浴室廻りの傷みは仕方のないところです。
基礎に手を加えないでいい状態ですから、そこそこ真面目に作った住まいであったといえそうですね。
しかしX字補強の足元が開いてると、そこで柱が折れる危険性が高くなります。
窓の高さを確保する工夫のようで、壁で埋めてしまったので大きな問題にはならないでしょう。
40cm上がった畳の部屋は、お婆ちゃんにとって使いやすい高さです。
畳の下が収納も兼ねているところも大きなポイントです。
これはちょっと前までは、バリアフリーに反するとして否定されていたのですが、最近は役に立つことが分かって、広まってきています。
土間を知っている人は、40cmくらいの高さが役に立つことは当たり前だったのですけどね。
この高さは、住まい手の体にあわせて微妙に調整すると、更に使いやすくなります。
2畳の小上がり畳(兼収納)スペースは、茶道スペースとして面白いですね。
ちょうどいい狭さです。
ここに柵をつけて赤ちゃんのスペースにするのは面白いのですが、強度的には ちょっと不安がありそうです。
階段の柵はシンプルですっきり作られて、好感が持てます。
玄関廻りの竹はデザイン的には良いのですが、竹の成長の早さや根の強さを考えると、ちょっと疑問もあります。
狭いスペースだけに、ちょっとやりすぎた感じがします。
浴室から洗面やトイレまで一体型でつながる配置は、バリアフリーの基本ですが、綺麗に収まっています。
適度な広さを利用した物干しも便利ですが、最近の洗濯機には乾燥機能が付いている製品も多くなってきたので、あまり必要はないかもしれません。
出入口の3枚引き戸は、開口が広くなるのでバリアフリーにはお勧めです。
しかしトイレの入り口が2箇所になると、施錠に手間がかかりますから、これはちょっと微妙。
キャスター付の収納家具は、部屋の間仕切りにも使える形で便利です。
その寝室の上のロフトは採光も兼ねています。
スペースの有効利用には良いのですが、残念ながら かなり天井が低めで、微妙な寸法となってしまっています。
ただこれは元の屋根が低いための限界ですから、仕方ありませんね。
今回は、実用性が高いアイデアを堅実に、たくさん取り入れたリフォームでした。
使いやすい工夫が多く採用されていたところに、好感が持てますね。
新築の際にも、使えるアイデアがたくさんありました。