住まいづくり研究室、タイトル画像

物件161 玄関を出るのが怖い家

劇的ビフォーアフターの使えるアイデアをチェック

住まいづくり研究室

劇的ビフォーアフターのアイデアをチェック


物件162
雨の日は焼き魚が食べられない家


物件161
玄関を出るのが怖い家


物件160
転げ落ちる家



住宅新築のはじめに


住宅リフォームはじめに


家づくりの設計と現場


快適さと使いこなし


建物探訪のデザインや
アイデアを活用

テーマ別
住まいづくりのポイント


 

住まいづくり研究室では
一級建築士の管理人が
はじめての住宅取得する際
から上手に使いこなすまで
住宅つくりに役立つ情報を
豊富にわかりやすく紹介

建築家や工務店や
ハウスメーカー選びから
建材設備を選ぶポイント
メンテやインテリアまで
住まいの情報が満載です。

 

劇的!ビフォーアフター 物件161 玄関を出るのが怖い家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。

 

今回は、2階の建物工事を中止し、その代わりに駐車場とプレハブが設置された住宅のリフォームです。
駐車場部分の車路やプレハブ部分が素人工事で、かなり危険な状態となっています。
如何に使いやすく、かつ安全を確保するのかという点が、設計者の腕の見せ所となりそうです。


危険な部分を撤去してコンクリートのみを残し、状態のいい構造体だけを利用するリフォーム計画です。
壁式コンクリート構造なので、コンクリートの壁を減らすことは ほとんど出来ません。

床は大引のみで支え、厚い床板を使うことで根太を省略です。
歩いた感触が柔らかくなるので、お勧めの作りといえます。

今回の壁、天井の断熱は現場発泡のウレタン断熱です。
隙間なく充填できるので断熱性能は高くなりますが、コストも高くなりますね。
サッシもペアガラスにして、バランスのいい断熱性能を確保しています。

なんと今回は焼き杉を使用です。
杉の表面を焦がすと防腐や防虫効果が得られるので、外部に使う木材としては理想的となるのです。
それにしても、焼いてる状態はインパクトがありますね。
外壁全体が焼き杉で覆われました。

2階に出る階段と塔屋を設置、瓦タイルが斬新なデザインです。
コンクリートの屋根を利用して、屋上緑化です。
断熱性能も向上するのでお勧めですが、植物の根で防水が傷んでしまうこともあるので、施工の際には注意が必要です。
今回は下地が分からなかったのですが、ちょっと危険かもしれません。

緑化で残った屋根には太陽光発電を設置、エコハウスを強調ですね。
2階の駐車場は新たに強度を確保する形で改修、ここに塔屋からアプローチも可能で、快適さと共に使いやすさも加わりました。

玄関には木製のドアを設置、色が変われば落ち着いた外観となりそうです。
玄関を入るとご主人の写真付きギャラリーが正面に見え、インパクトがあって目立ちます。

広い廊下には階段を設置、2階からの光で明るさを確保しています。
広いワンルームのリビングからキッチンとなり、アイランド型キッチンも加わって一体感のある空間にまとめています。
キッチン前のカウンター下を、収納兼作業台として利用しています。

そのリビングには土壁や床タイルのアクセントを加え、ちょっと変わった空間を演出しています。
ちょっとやりすぎの感もありますが、個性的ともいえます。

タタミの間も作り、落ち着くスペース兼客間として活用ですが、配置的にはちょっと微妙な位置かもしれません。

広い洗面所にはたくさんの収納スペースを確保、育児用品の収納にも対応です。
浴槽も広く、豊かな水廻る空間を確保しています。

寝室も余裕のあるスペースで、床の一部はリビング同様にタイルを使用、統一感を演出ですね。
隣には子供部屋を配置、こちらも広いスペースです。

2階にはバイクの整備スペースや、ベンチ下の工具入れも確保しています。
ご主人の趣味や生活のつながりを考えた、上手い配置といえるでしょう。


今回は、丈夫で広いコンクリート部分があったので、リフォーム費用を内装やエコへのこだわりに活用できましたね。
良く考えられた収納や配置は、目立つ部分は少ないものの、使いやすさや実用性を確保していました。

全体的に見ると、アイデアが豊富でいろいろな材料や設備を組み合わせてしまった為に、見た目のまとまりは今ひとつとなってしまいました。
建築雑誌を良く見ている人なら、どこかで見たアイデアやデザインの寄せ集めと感じるかもしれません。
しかし実用性では良く考えられているので、使いやすい実用的なりフォームだったといえそうです。

転げ落ちる家 玄関を出るのが怖い家 雨の日は焼き魚が食べられない家
劇的ビフォーアフターtop 物件161 物件162

ページトップ

住まいづくり研究室
住まいづくり研究室 アイコン    「住まいづくり研究室」へのリンクは自由です、連絡も必要ありません。

copyright 2010-2016 kazu All Rights Reserved