劇的!ビフォーアフター 物件182 階段でご飯を食べる家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
今回の物件182 階段でご飯を食べる家 は、足がちょっと不自由なお母さん一人の住まいのリフォームです。
一人で生活するには不足のない広さですが、孫たちと一緒に食事をするには狭さが目立つ住まいです。
さらに段差や水廻りの古さも目立ちます。
普段の生活を使いやすく改善しつつ、どれだけ広いダイニングスペースを確保することが出来るのかという点がリフォームのポイントとなりそうです。
解体が進むと2階を無理に増築したことが判明しました。
屋根に隙間が見えるだけでなく、構造的にもかなり無理がある状態です。
そこで内側に基礎を新たに作り、既存のコンクリート基礎を補強しました。
堅実で確実な補強方法を採用です。
屋根瓦も撤去して、不要な2階部分も撤去しました。
これで増築前の大きさに近くなったようです。
低くなった屋根には天窓が付き、他の構造部分もしっかり補強しています。
かなりしっかりした補強を行ったので、今回のリフォームは見ていて安心感がありますね。
床を上げて断熱材も設置、現代の住まいらしい換気と断熱性能を追加です。
階段もゆっくりした階段となりました。
そして屋根や外壁には軽めの材料を使って、装いも新たとなりました。
ここでリフォーム中に記録的な大雨が発生、なんと床下まで水が入ってきてしまいました。
何とか基礎の下までで水が止まり、実質的な被害はなかったようです。
汚れを洗い流し、乾燥すれば元通りです。
過去にも浸水した話を聞いて、床を高めに設定したことも正解でしたね。
玄関はスロープを設置して、室内の高低差を少なくしています。
キッチンを高さや配置をお母さんに合わせて調整するのは、最近の定石となっていますが効果的です。
玄関には飾り棚を設置、可動式の椅子と手摺を加えてバリアフリーにも配慮しています。
車椅子に備えた折りたたみ式の簡易スロープは、現実的な活用というよりも応急処置という作りでしょう。
実際必要となった場合には、危険な道路に毎回はみ出して出入りするよりも、リフトを使うべきです。
外観は一気にモダンなデザインにリフレッシュされました。
ちょっと要素が多いところが気になりますが、コンパクトにまとめられたデザインといえるでしょう。
玄関脇に水廻りを集中、バリアフリーを見越した作りです。
手摺をしっかりつけることで、使いやすさに配慮しています。
浴室に設置された回転式のシートはグッドアイデアです。
浴室乾燥機の設置も、今回はベターな選択でしょう。
水廻りの反対側にキッチンを配置、広くなったダイニングとつながりました。
キッチン収納は無理をしていない量で、使いやすい高さや配置を優先したようです。
広がるダイニングテーブルは、普段の使いやすいコンパクトさと広い食卓を兼ね備えます。
ダイニングスペースには可動式で屋外となる物干が付きます。
普段は物干スペースとしても使える広めのダイニングスペースが出来ました。
ただそうなると、浴室の暖房乾燥機と機能がダブりますね。
階段下は収納として活用、仏間も1階に移動です。
寝室はコンパクトながら1階に設置、化粧台や小物入れやコンパクトなクローゼット付きで使いやすそうです。
2階は和室の客間、大きなクローゼット付きで、娘家族が泊まりに来ても十分な広さを確保しました。
物干が出来るバルコニーには日差しを防ぐオーニングも設置、長期間の滞在にも対応可能です。
劇的!ビフォーアフター 物件182 階段でご飯を食べる家 では、バリアフリーの基本である1階の活用とダイニングテーブル廻りの可変空間がポイントでした。
可動式家具を効果的に活用することで、狭い部分を使いやすくしながら、人数が変わった際にも快適さを確保していました。
コンパクトな中で、住まいを使う人の数が変わることに上手く対応したリフォームだったといえそうです。