鉄筋コンクリート住宅は、圧縮に強いコンクリートと引張りに強い鉄筋という、お互いの長所を利用した構造で構成されます。
鉄筋を一定の間隔で配置した上に、合板や鉄板を型枠としてコンクリートを流し込むという手順で作られます。
強度が保たれて型枠を作ることが出来れば形は自由に作れるので、住まいのデザインが自由になりやすいという利点があります。
またコンクリートの耐火性や耐久性により、鉄の火に弱く(加熱すると柔らかくなる)酸化し易い(錆びる)という欠点をカバーしている点も長所です。
鉄筋コンクリートの欠点は重量が大きいことで、地盤が弱い場所や階数が高くなる場合では杭基礎が必要となる場合もあります。
また基礎が深くなるので、遺跡地域では調査が必要となる場合もあります。
作り方自体はシンプルなのですが、建物として完成するためには色々な仕上材料の取付部分がポイントとなります。
そんな特徴をもつ鉄筋コンクリート造の住まいの作り方を、構造の種類と建物の各部分ごとに分解してちょっと詳しく解説します。
鉄筋コンクリートの住まいを以下の部分に分類して解説しています。
各部分ごとに使われる部材の名称や機能、各部材のポイントなど、実際に設計図を見る際に役に立つ解説を意識しています。
各部分に関わる専門用語の簡単な解説も行っています。
設計図を見て分からない部分の参考書として活用してください。