劇的!ビフォーアフター 物件192 潮漬けされた家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
今回の劇的!ビフォーアフター 物件192 潮漬けされた家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
(物件番号が、まだずれたままです)
大正時代に別荘として建てられた住まいのリフォームで、潮風にさらされてひどく傷んだ状態です。
敷地が広く周囲の風景も良いのですが、傷みがひどくて住めない状態です。
仕上げに使われている材料にも かなりのこだわりがあるようで、景色の活用と材料の再利用がリフォームのポイントとなりそうです。
予算は比較的多めなので、かなり徹底したリフォームが期待できます。
まずは電源を確保してから解体の開始です。
再利用する材料は丁寧に解体、使わない部分は豪快に解体していきます。
解体が進むと、建物が砂の上に建っている状態です。
小屋を鉄筋で補強して、何とか強度を保っているような状態でした。
そこで石垣を鉄筋コンクリートの擁壁に補強、床下も鉄筋コンクリートで補強して何とか強度を確保しました。
土台真下の高さまでコンクリートを流し込んで、土台の弱さ自体も補強するようです。
そのコンクリートから浮かせた床の金物には潮風に強いステンレスを使用、海岸近くの建物では必須な材料といえます。
梁も補強して天井にも厚めの板を張り詰めて、建物全体の強度がしっかり確保されました。
断熱材もしっかり入り、ペアガラスのアルミサッシも入ります。
広縁はそのまま活用、眺めの良さを確保しつつ、室内の広さも感じられます。
浴室は室内から利用できるように廊下でつなぎ、床暖房も設置しました。
そこに地元で生産される常滑焼の廃棄物を粉々に砕いて、熱を伝えやすい左官材料として浴室に活用します。
さらに常滑焼の床タイルや大きな浴槽!を設置して、統一感のある広い浴室が完成しました。
庭にも手が入り、芝生や焼物の縁石を設置しています。
さらに軒先にパイプを取り付け、窓ガラスを洗うシャワーを取り付けました。
潮がガラスに白く残るので、それを洗い流して、手軽に景色を楽しめる工夫です。
ちょっと大げさな気もしますが、便利なアイデアともいえるでしょう。
夏の打ち水効果だけでなく、小さな虹も楽しめます?
庭は塀も修復され、アプローチには駐車スペースを確保。
落ち着いた色で仕上げています。
玄関は擁壁側に移され、かなり高めの階段でアプローチです。
手摺には、ステンレス製の物を使用しています。
玄関収納には古い建具を使用、天井板も再利用しています。
玄関脇には12畳と長く広い寝室を設置、家具状のクローゼットも2人分を確保しています。
そのクローゼットが窓やコンセントにかぶっているのが気になりますが、移動できるのでさほど問題ではないでしょう。
部屋を2つに分ければ、子供部屋にも出来るつくりです。
2間続きの和室は板貼り床に変更、縁側のあるダイニングキッチンとして生まれ変わりました。
システムキッチンは対面式ですが、カウンターを高めにしたことで独立性も高くなります。
キッチン廻りの汚れが気になりにくい作りです。
小上がりの座敷も板貼りで、掘りごたつとの組み合わせです。
テーブルをたたんで収納、床板を敷き詰めれば、手間はかかりますが客間としても利用できます。
ちょっと個性的ですが、面白い使い方といえるでしょう。
縁側を出て階段を上がると、駐車場の上に設置された展望台につながります。
耐久性の面ではちょっと疑問がありますが、景色を楽しめる良い場所となっています。
カメラの仕事が家でも出来るアトリエも付き、細かく作りこまれた机も取り付けられました。
トイレや洗面所も一新、洗面脱衣所も広く、2つの洗面器が付きます。
古い材料を鏡のアクセントとして活用しています。
劇的!ビフォーアフター 物件192 潮漬けされた家 は、堅実ながらしっかりしたリフォームだったといえるでしょう。
元々住めないような状態だったので、大幅に手を加えたことにより、まったく新しい住まいとして生まれ変わりました。
その為に、新築の住まいを見るような印象もありました。
今回は斬新なアイデアよりもしっかりした作り込みがポイントで、実用的なアイデアが好ましい雰囲気でまとまっていました。
古い建具や材料が程よいアクセントとなり、単なる新築とは異なる落ち着きが感じられるリフォームとなりましたね。