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住まいを守る為の防犯設備には、いろいろな種類があります。
その中でも、有効な防犯設備をいくつか紹介しましょう。

防犯設備で行う防犯対策には、音や光で侵入者を威嚇する方法や防犯カメラで映像を記録したり、ホームセキュリティーを導入する方法などがあります。

まず侵入者が住宅に近づくことを防ぐ為には、センサー付ライトや防犯カメラが効果的です。
センサー付ライトを有効に使うには、道路を普通に歩いている人に反応しないようにしっかり調整することが重要です。

普通に歩いている人に頻繁にライトが反応してしまうと、本当に侵入しようとした際に判断が困難になるので警戒の意味が薄くなります。
進入しようとすることがはっきりした場所で反応するように、センサーの範囲をきちんと調整することが重要なのです。
もし道路と玄関の距離が小さく設定範囲を絞れない場合には、一定時間同じ場所に居続けた場合に反応する機能を備えたセンサー付ライトを選びましょう。

センサー付ライトは、それだけでは防犯効果はさほど高くありません。
また光が目立ちにくい昼間や侵入者がセンサーの範囲外に移動されると効果が無いので、防犯効果を上げる為には他の防犯設備との併用が望ましいのです。
また、侵入経路は玄関だけとは限りません。
他の侵入しやすい窓や勝手口の周囲にも設置することで、センサー付きライトの防犯効果をより高めることができます。


常に録画ができる防犯カメラは、最近安価になりましたが若干高価です。
しかし実際の犯行現場を撮影できるので、適切に設置された防犯カメラはかなりの防犯効果が期待できます。
もし侵入されても犯人がすぐに見つかれば、盗まれた金物が使われずにそのまま残り、帰ってくる可能性も高くなります。
防犯カメラを設置する場合のポイントは、住まい全体の死角を無くすことと顔を撮影しやすい位置に配置することです。
大抵の防犯カメラシステムは、一つのシステムで複数台のカメラをコントロールできるので、死角が無くなるようにカメラを複数設置することが重要となるのです。

またダミー(偽物)の防犯カメラは、プロの犯罪者にとっては簡単に判別できるようです。
ですからダミーのカメラを使用する場合は、防犯効果への過度な期待は禁物です。


テレビモニター付インターホンにも、防犯機能が付加された製品があります。
留守時に来訪者を録画・録音する機能や、センサー付カメラとの連動で訪問者(侵入者)を確認できたりする機能もあります。
このようなインターホンは防犯カメラ同様に若干高価となりますが、防災センサー連動や電子錠などの便利な機能も備える製品が多いので、幅広いトータルの防犯機能が欲しい住まいには効果的です。


侵入を探知する防犯センサーとしては、検知器の間を侵入者が通ったときに反応する赤外線センサーや設置したケーブルを踏むなどしたときに反応する感圧コードセンサー等があります。
このようなセンサーは、防犯ベルや回転灯、防犯カメラやホームセキュリティーシステムなどと組み合わせて使用します。

主に門や庭などに設置する赤外線センサーは手軽に設置できる特徴がありますが、動物や雪などによる誤作動が多い点が欠点となります。
赤外線センサーを採用する場合は、誤作動を減らすために人の大きさを判断して反応するタイプを選びましょう。
感圧コードセンサーは比較的誤作動が少ないので、雪が多い地域に向いています。

また開口部分に設置するセンサーとしては、赤外線センサーやマグネットセンサー、ガラス破壊センサーやパッシブセンサーなどがあります。

赤外線センサーは、水廻りなど防犯設定時にも換気の為に窓を開けておきたい開口部分に有効ですが、若干コストは高めです。
マグネットセンサーは窓や扉が開閉された場合に反応するので、ガラス面が小さく割っても入れない開口部分か、ガラスが無い出入り口ドアに適しています。
ガラス破壊センサーはガラスが破壊されたときの振動を検出するタイプですが、地面の振動や強風などで誤作動する可能性も高いので設置の際にはしっかりした検討が必要です。
パッシブセンサーは、部屋面の温度と侵入者の表面温度(服表面の温度)の差を検知するセンサーです。
部屋の温度変化によって誤作動する場合があるので設置場所には注意が必要で、設置コストも高めとなります。

住まいの防犯の為の各センサーには向き不向きがあるので、各々の開口部分に対して適した効果的なセンサーを選択する必要があります。


ホームセキュリティーシステムは、警備会社が提供するセキュリティーサービスです。
住宅に取り付けた各センサーが異常を感知すると、警備員が駆けつけるシステムが一般的です。
通報装置を加えた防犯システムも、警備会社が提供することになります。

セキュリティー会社によって、防犯システムや警備員が駆けつけるまでの時間、料金やコースなどが違ってきます。
設置する場合は条件をしっかり比較し、最も効果が高く比較的コストが安いセキュリティサービスを選びましょう。

また警備会社への通報だけでなく、住宅内で音や光を発することも重要です。
たいていの犯罪者は侵入後の作業時間(盗むものを探す時間)が短く、警備員が駆けつける前に逃げてしまうことも多くなってしまいます。
警備員が駆け付けるという安心感はありますが、駆けつけるまでは犯罪者を防ぐことができません。
そこで警報などを併用して、被害が生じる前に犯罪者を追い払うことも大切なのです。


防犯機器は日々進化しています。
機器を選択する場合には、最新の機器を選んで比較・選択することが最も重要です。
住まいに高度な防犯システムを必要とする場合には、インターホンなど他の設備機器との連携や本格的な防犯システムの採用も考慮しましょう。

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住まいづくり研究室                                      2012年10月12日更新
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