何世代も住める長寿命住宅のために、定期的なメンテナンスを行うポイントを見ていきましょう。
どんなに住まいを長寿命の材料で作っても、本当に住まいを長持ちさせるには定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
住まいに使用する材料や設備によって寿命や耐用年数が大きく変わるので、全てを100年や200年持たせることはまず不可能なのです。
傷んだ部分があると、そこから雨水が入ったり水漏れで濡れたりして、住まいの傷みが急速に進んでしまいます。
また100年の汚れが溜まってしまうと、とても快適な住まいとはいえないでしょう。
そこで長く使う住まいには、定期的な点検やメンテナンスが欠かせないのです。
住まいの中でも傷みやすいのが、窓や換気扇の開口廻りと設備関係です。
窓などの開口部分は水を防ぐ為にコーキングやシーリングと呼ばれる、柔らかい防水材を充填します。
このコーキングやシーリングは、寿命がかなり短くなります。
10年程度で劣化してしまうことも少なくないので、最低でも10年毎、できれば5年毎の点検が必要です。
設備関係も寿命が短めで、特に水を使う機器は水漏れすると室内の仕上げや骨組みまで傷めることがあります。
電気やガスなどを使う機器については住まいを傷めることはほとんどないのですが、火事の原因となる可能性もあります。
そこで、住まいの設備関係についても全体的に定期的な点検が必要となります。
10年程度で傷み始めることもあるので、最低でも10年毎、できれば5年毎の点検がお勧めです。
屋根や外壁については、使用する材料によって寿命が大きく変わります。
また物が当たって傷んだりということもあるので、寿命が長い製品を使用していても定期的な点検が欠かせないのです。
室内については、汚れや傷みが気になったときがメンテナンス時期です。
特に水廻りについては、通常使用する際に傷むだけでなく、水漏れや結露などによって傷みが進む場合もあるので注意が必要です。
北面の押入や納戸などは、結露によってカビが生じたりすることもあります。
室内についても定期的な点検が必要ですが、あなたが直接見て行うことも可能ですし、気になったときに設計者や専門家に見てもらえば傷みが進む前にメンテナンス出来ます。
住まいの長持ちさせる定期的なメンテナンスのポイントは、屋外や設備の主要な部分を5年毎に設計者や専門家に見てもらうことです。
また大きな台風や地震などに遭った後にも、点検するべきです。
見えない部分が傷んでいることもあるので、しっかり設計者や専門家に見てもらいましょう。
そして室内については、家主であるあなたが普段見ないところまでしっかり見て、気になる部分がないかチェックすることが大切です。
大掃除と同時でもいいですし、新学期にあわせてもいいでしょう。
ついでに外回りや設備なども見てまわり、気になる部分があれば設計者や専門家に点検してもらいましょう。
住まいを定期的に掃除することも、メンテナンスにつながります。
掃除する部分をしっかり見ることになりますし、以前とは変わった部分に気が付いたら傷んでいることも考えられます。
住まいの傷んだ部分に出来るだけ早く気付き、素早くしっかりメンテナンスしてもらうことが、住まいを長持ちさせる一番のポイントなのです。