ローコスト住宅のために、仕上の面積を減らす方法にはどんなことがあるのでしょうか。
まず外部については、シンプルな形にすることです。
屋根の形が複雑だと作る際に手間がかかり材料も高くなるので、コストがかかる上に雨もれの危険性も増します。
ですから屋根の形については、シンプルが一番なのです。
外壁も屋根と同様に、形が複雑になると面積が増えるので、コストも上昇してしまいます。
外壁の形が屋根の形にも影響を与えるので、シンプルな外壁の形にすることはかなり重要なポイントです。
外壁より窓ガラスの方が、面積当たりのコストは高くなります。
ですからローコスト住宅とするためには、窓の面積を減らすことも効果があります。
とはいえ快適な住まいのためには、窓の面積は簡単には減らせません。
そこで小さい窓を沢山つけるよりは、大きな窓一つにまとめる方がコストを抑えられるのです。
内部については、仕切りの壁を少なくすることがポイントです。
当面必要が無い小さい子供のための子供部屋の仕切りなどは省略しても、スペースさえあれば後で必要に応じて作ることが出来ます。
収納部分に仕切りの壁をつけなくても気にならなければ、省略することも考えましょう。
カーテンなどで収納部分を仕切れば、建具のコストを減らせますし、気分に応じてカーテンのカラーや材質をかえることも出来ます。
吹き抜けの空間は気持ちのいいものですが、壁の面積が大きくなるのでコストも上昇してしまいます。
逆にトイレなどは低めに天井を抑えれば、仕上げの部分が減る分だけコストを抑えることが出来るのです。
無駄に大きな部屋を作らないことが、ローコスト住宅には必要なのです。