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快適な住まいとするための住宅環境づくりの中で、太陽光に関することをまとめてみました。

太陽から得られる光には、可視光線から紫外線や赤外線といった色々な波長の光が含まれています。
その光の波長によって、人に与えるいろいろな作用があります。

可視光は物を色鮮やかに見るために必要ですが、光自体が強すぎるとまぶしさを感じたりするので、適度な明るさにコントロールすることが必要となります。
赤外線は熱線とも呼ばれ、暖かさを得る為に大切なものなのですが、暑い時期や地域では暑さをより強く感じることにもつながります。
また可視光線や紫外線も最終的には熱に変わるので、可視光線などが入ってきても、温かさを得られたり暑さの原因となる点にも注意すべきでしょう。

紫外線の特定な波長のもの(290nmから320nmまで)は、適度な時間浴びることでビタミンDの形成やカルシウムの生成を助けるので、健康増進になります。
また紫外線には殺菌効果もありますが、長く浴びすぎたり、強い紫外線に当たりすぎると、視力が悪影響を受けたり皮膚ガンなどの原因にもなってしまうので注意が必要です。
さらに紫外線は、家具や絵画の退色や劣化の原因にもなります。

そこで、住まいにおける太陽光の有効な活用法としては、部屋に入ってくる光の強さを上手くコントロールすることが大切です。
太陽光をコントロールする上で重要なのは、直射日光と反射光をきちんと区別して考えることです。

太陽光をコントロールする基本は、まず住まいの中に直接入ってくる直射日光をコントロールすることです。
地域によっては異なる場合もありますが、夏季は暑い日射を遮り、冬季は暖かい日射を取り込むことで冷暖房費を節約できます。
夏季に遮るべき日射は、梅雨時期の夏至の太陽光ではなく、一番暑い8月の日射が問題になる という点に注意する必要があります。
8月1日の太陽の南中高度は札幌で65度、東京で72度、鹿児島で76度です。
一般的な高さの住宅では下図のような軒先長さが必要となります。

日差し
また、この図は南中高度です。
一番気温が高い午後2時頃までの日差しカットを目標にしたり、真南から窓がずれている場合は、もう少し長い軒先が必要となるでしょう。

大きな窓を開ける部分が西側にしか取れない場合は、西日を防ぐ為に、窓の前に落葉樹を植えることも一つの解決法です。
冬場は西日でも暖かさが欲しいので、落葉樹で光をコントロールすれば、夏に日差しを遮りつつ冬には光を取り込むことが出来ることになります。
さらに夏場には、近くに大きな緑があると気温が2度から5度ほど下がるという、一石二鳥の効果もあるのです。
ただ落ちた葉っぱの掃除は結構大変なので、この点だけはマイナスになってしまいます。

東側の窓については、朝は比較的涼しいために西日ほどの暑さは感じない場合もありますが、基本的には西面と同様の対策を取りましょう。
小さい窓の場合は、庇をつけたりして対処します。

ルーバーで光を遮る場合は、一番遮りたい光の角度を考えてルーバーの形状や方向を決めましょう。
陽射しが上から来る南面は横方向のルーバーが基本で、陽射しが横から来る東面や西面では縦方向のルーバーが基本となります。

季節や天候によって日射をコントロールしたい場合は、簾やオーニングを利用しましょう。
デザインや使い方次第で、結構すっきり見せることも出来ます。
また小窓からの光を上手く取り込むことで、部屋の明るさにメリハリをつけたり、外の良い風景を切り取ったりするピクチャーウインドウを設けるといった、光を効果的に見せる方法もあります。
天窓から入る暑さを防ぐ為に、基本的には北側の屋根面に使いますが、あえて南側に設けて日光の動きを部屋に取り込むこともあります。
この場合は開放できる(排熱できる)天窓にしたり、遮光できる建具やシェードを追加するなど、熱を逃がしたり遮ったり出来る部分を作ることが大切です。

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住まいづくり研究室                                      2015年11月5日更新
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