ステンレス床暖房は、ステンレス発熱体の丈夫さが特徴の床暖房です。
メーカー(ScutSystem)公表の特徴は
業界初の速熱型面状ヒーターの採用により、約30分で27℃の快適温度(床面温度が15℃の場合)に到達。
安全装置が常にチェックコントローラー内にある制御装置が暖まりを常にチェック、さらに異常加熱防止装置を内蔵、又、動作後に一致時間経過で自動的に電源を切る安全、省エネシステムを採用しています。
厚さ1mmの超薄型本体の厚さは1mm以下の超薄型設計で、施工に際し合板などで厚さを調整するといった、余分な工程は不要です。
温度ムラがなく、床全体が均一な暖かさを保ちます。
独自の工法により、均熱テープや均熱板を使用することなくパネル間の温度ムラを解決。
敷設範囲内100%の発熱面積を実現しました。
電気式ながらシンプルな構造でかつ経年変化がないため、メンテナンスは不要です。
独自の10年保証(コントローラは3年)がついています。
ランニングコストの目安として、6畳の部屋に5m2を敷設した場合、1日8時間使用で月額約3,000円(日額100円)です。
通常運転中での閉塞温度は約38℃なので、低温ヤケドをおこすとされる45℃を下回ります。
数多い床暖房の中でもっともシンプルな構造です。
床暖房内のヒーターの主要材料であるステンレスは抵抗値が固定しているため、何年経っても経年変化を起こさず、故障が発生しません。
すべてオーダーメイドのため、さまざまな空間に対応できます。
従来の床暖房に比べてくまなく敷設でき、お部屋全体を効率よく暖めることができます。
以上が概要です。
ステンレスによる発熱を利用しているので、発熱体が丈夫だという点が最大の特徴でしょう。
発熱の限界が45度程度なので、火傷や発火のトラブルは無いという点も安心できます。
段差を生じない発熱体の薄さも、施工時には便利な点といえます。
発熱体は10年保証という長期保証もポイントといえるでしょう。
しかし、温度のコントロールはコントローラーに頼っています。
そのコントローラーは調整が複雑なようで、この部分の寿命と信頼性が気になるところです。
(コントローラーは3年保証なので、発熱体ほど寿命が長いというわけではありません。)
コントロールする項目が多いほど、故障は多くなるものです。
暴走が少ない発熱体なのに、コントロールを複雑にしている点が不安要素といえるのです。
発熱体の丈夫さと、異常加熱しにくい点がステンレス床暖房のメリットといえます。
しかし他の多くの床暖房同様、コントロール部分が同様に耐久性が高くはないと言う点がデメリットといえるでしょう。
発熱体の丈夫さと異常加熱の不安が少ない点をどこまで評価できるかで、ステンレス床暖房の評価が決まりそうです。
製品例:S-cut床暖房