設備選びのチェックポイント 換気機器
 
 
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最近の建築基準法の改正で、換気システムの設置が義務付けられました。
換気が必要と言われ始めたのは、住宅が気密化して隙間風から自然換気を取れなくなったことと、新建材に含まれる化学物質が増えたことが主な原因です。
換気扇を24時間連続運転するので、今までよりも換気設備の選択は大切になります。


法的には、換気量の基本は、住まい全体の空気を1時間に0.5回入れ替えることです。
その基準とは別に、人から発生する二酸化炭素CO2を排除する為に、人一人に対しては1時間当たり30m3の換気量が必要となります。

換気機器による換気は、
第1種換気   給気、排気とも換気を機械で強制的に行う換気方法
第2種換気   給気を機械で行い、排気は自然排気とする換気方法
第3種換気   排気を機械で行い、給気は自然給気とする換気方法
に分類されますが、住宅では第1種換気か第3種換気が主流で、第2種換気は使いません。

一般的に第1種換気の方がより安定した換気を行えますが、給気にも換気扇が必要な為、電気代がよりかかり、騒音が気になる可能性も高くなります。
第3種換気は給気側が自然給気のため、風や気圧の影響を受けやすいという欠点はありますが、かかる電気代は少なく、給気口が十分ならば騒音が少なくなります。
(ただ、給気口が少ない場合は、風切音が発生する場合もあるので注意が必要です。)


また換気扇にはダクト式と、ダクトレス式があります。
(ダクトとは換気扇と換気口や排気口をつなぐパイプ状のものです)

ダクト式は換気扇から排気口までをダクトでつないでいる為、給気側にダクトがある場合、ダクト内部の清掃が問題になります。
現実的に集中換気を行うビルなどでは、シックビルシンドロームと呼ばれる、ダクト内に繁殖したカビや細菌が原因で 病気が発生する例もあるほどなのです。
換気量をコントロールしやすいので、換気方式としては優れていますから、この利点を最大限に生かすためにも、メンテナンスには特に注意が必要となります。

ダクトレス式は一つの換気扇を大きくすると騒音や気圧の問題が生じやすいので、給気口や排気口を分散することがポイントとなります。


換気扇には熱交換型換気扇という、換気時に内部の空気の熱を導入する空気の熱に受け渡すタイプの換気扇があります。
熱交換換気扇
この熱交換素子で熱の受け渡しを行いますが、熱だけでなく臭気や水蒸気なども入ってくる(戻ってくる)場合が多い点には注意が必要です。

また、熱交換型換気扇に多く用いられている同時給排気タイプの換気扇は、同じ場所から給気して同じ場所から排気する為に、部屋の一部しか換気できず、有効な換気が取れない傾向が強いという弱点もあります。


給気口と排気口の配置については、給気口は臭気や排気ガスなどを発生していない場所に取り付けるようにしましょう。
新鮮な空気を取り入れる為には、道路の反対側が有利ですが、周囲の状況も考えて決める必要があります。
特に1階部分で風の通りが悪い道路側への給気口の設置は、極力避けましょう。

給気口からの冷気や暖気が気になりそうなベッド周りなどでは、設置位置にも気を配ります。
ベッド廻りが想定される場所では、出来るだけ高い場所に設置すれば、冷気や暖気はあまり気にならなくなります。

音や冷気や暖気を嫌って、クローゼットや押入に給気口を設置する場合は、防虫剤などを使用すると防虫剤が部屋中に拡散してしまうことになります。
防虫剤を使用しないか、給気口を別の場所に取り付けるようにしましょう。


排気口は、内側が壁で仕切られていても、給気口からは離して配置することが基本となります。
また、排気口は数室分を1台の換気扇でまかなう場合もありますが、その場合には部屋間の通気が重要です。
法規上は、引き戸であれば通気量は考慮しなくていいことになっていますが、開き戸にアンダーカット(扉下部に隙間を造ること)を行った場合より、通気が少なくなることもある点には注意が必要です。


換気を効率よく行うためには、通気口と排気口(または排気経路の扉など)は出来るだけ部屋の対角線上に配置することが大切です。
これは平面上だけでなく、断面でもあてはまります。
扉下から排気する場合は給気口は高い位置に、上部の換気扇で排気する場合は床近くに給気口を配置するのが基本です。

全体の排気経路も大切で、排気経路の途中に臭い等の汚染物質を発生しやすいものがある場合には、排気経路を分離して、臭い等の汚染物質の発生源近くに排気用換気扇を設置する事も大切となります。


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住まいづくり研究室                            2009年4月3日更新




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