BL ベターリビングは、安全で快適な住まいのため、品質・性能及びアフターサービス等に優れた住宅部品を BL部品 として認定する制度です。
BL部品には、BLマークが表示されます。
BL ベターリビングは、財団法人ベターリビングにより評価、認証されます。
また 財団法人ベターリビングは、確認検査、住宅性能評価、住宅型式性能認定、換気設備等の型式適合認定、防耐火構造、防火材料、界壁遮音構造、木造軸組壁倍率、ホルムアルデヒド放散量、基礎杭に関する性能評価及び試験など、建築の幅広い分野で検査や認定を行なう機関でもあります。
BL ベターリビングの認定を受けた住宅部品には、瑕疵保証と損害賠償の両面からのBL保険がついています。
BL保険では、施工瑕疵による賠償もカバーされますので、PL法に対応した製造物責任保険より幅広い保証が得られるという特徴があります。
BL部品には、玄関ドアや窓からキッチン機器や給湯器、換気設備やユニットバスからホームエレベーターや配管システムなど、設備機器を中心に幅広い製品が認定されています。
玄関や窓などの開口部分の防犯部品についても、防犯BL-bs部品の認定があります。
住宅に設置された対象部品が、犯罪行為により毀損され、交換等が必要な場合に交換等の支援金が支給されます。
支給額は少ないのですが、メーカーなど独自に付加される補償に追加される形となるので、補償の幅が広がるということになります。
ベターリビングは1973年に当時の建設大臣の許可を得て設立された機関です。
当時の設備機器の技術水準に対してはBLマークは有効だったとも言えそうです。
しかし、現在は技術の発達とPL法の制定により、かなり存在価値が薄くなっていることも事実といえます。
BLマークが付いた機器は、一般の同等の製品より若干高額となる傾向があります。
独自の保証制度が充実しているので、製品のトラブルに関しては有利といえますが、施工に問題がなければ一般の製品より高価な分だけ不利となる可能性も高いのです。
防犯BL-bs部品についても、補償される金額が少ない点が気になるところです。
建材についてくる補償の金額は、窓自体を修理する金額が前提なので、防犯などの際に貴重品について補償の必要性を感じる場合には、保険会社の保険に加入するべきでしょう。
BL ベターリビングは、独自の補償に価値を見出すか否かで評価が分かれます。
補償の範囲が、PL法やメーカー他の補償制度と重なる部分も多いので、BL独自の補償部分が少なくなってしまっている点が弱点といえるでしょう。