エコマークは、様々な製品の中で、生産から廃棄までライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。
住宅の建材より、雑貨や文房具などのリサイクル製品で目にすることが多いマークですね。
エコマークを表示するには、エコマーク審査委員会で審査の上で認定を受け、個々の商品ごとに(財)日本環境協会とエコマーク使用契約を締結する必要があります。
認定の審査のコストと使用契約でコストがかかるので、製品もわずかながらコストアップになります。
エコマークの建材は、再生タイルや廃ガラスを利用した製品、間伐材や廃材を利用した木製品、特定の有害物質を使用していない塗料や再生プラスチックを利用した製品などがあります。
ブロックや再生木材など外構で利用する建材が 比較的沢山エコマークの認定を取っていますが、住宅の建材としてはまだまだ数が少ない状態です。
また、エコマークの認定を取っていないリサイクル建材も少なくないので、建材についてのエコマークの存在は微妙な立場といえるのかもしれません。
建材の場合、リサイクルのシステムが確立されていない部分が多いので、エコマークを取得するほどの安定供給が出来ないという事情もありそうです。
住宅の建材については、エコマークにこだわるよりも、実際のリサイクル率で考えるべきといえるでしょう。
民家の廃材の再利用や解体材料のリサイクル促進などは、エコマークとは関係が無い部分です。
本当にリサイクルなど環境を保護する目的であれば、エコマークとして申請が必要な今のシステムではなく、リサイクル率が高い事業者に対する優遇策が有効なのではないでしょうか。